4日の神戸トラック暴走転落事故だが、クレーンでの引き上げ中の画像を見ることができた。これによると、該当車は4軸車で通称呼ばれるところの低床4軸車であることが判る。画像は不鮮明ながら、最前軸タイヤのホイールに変形がある様に見える。これを持って、旋回のその2で記した、左右前輪がバーストしているという記事を報じているとしたら、正に素人の失当記事であろう。
このホイール変形は転落時以前というより、正に転落する際に、川縁の10から15cm程の縁石を高速度で乗り上げる際に生じたものであろう。軸を保持するリーフスプリングの前ハンガーも脱落しており、相当強烈に後ろ向きの大入力を受けていると、過去に幾多の類似形態の事故車を知見するもとのして判断できる。
この低床4軸車は、車両法でいうところの全高3.8m制限の中、小径タイヤを使用することで荷台高さを低めることができ、有効荷台高さ(つまり荷室容積)を稼げることから、近年非常にシェアを伸ばしている式だ。しかし、ウィークポイントとして、小径ホイールによることでドラム式もしくはディスク式の何れのブレーキ装置にしても有効ブレーキ径が小さくならざるを得ないという宿命を持つ。制動力としては、ドラムの深さやディスクプレートの厚さを増すことで、通常の20インチクラスのホイールに見劣りしない制動性能は確保している。しかし、ブレーキの熱容量としては、小径故にドラムもしくはディスクプレートの総体積は小さくならざるを得ない。つまり、連続制動における該当ブレーキの温度は、大径ブレーキより昇温し易くならざるを得ず故にフェードに弱いという弱点が出たのではないだろうか・・・。
このホイール変形は転落時以前というより、正に転落する際に、川縁の10から15cm程の縁石を高速度で乗り上げる際に生じたものであろう。軸を保持するリーフスプリングの前ハンガーも脱落しており、相当強烈に後ろ向きの大入力を受けていると、過去に幾多の類似形態の事故車を知見するもとのして判断できる。
この低床4軸車は、車両法でいうところの全高3.8m制限の中、小径タイヤを使用することで荷台高さを低めることができ、有効荷台高さ(つまり荷室容積)を稼げることから、近年非常にシェアを伸ばしている式だ。しかし、ウィークポイントとして、小径ホイールによることでドラム式もしくはディスク式の何れのブレーキ装置にしても有効ブレーキ径が小さくならざるを得ないという宿命を持つ。制動力としては、ドラムの深さやディスクプレートの厚さを増すことで、通常の20インチクラスのホイールに見劣りしない制動性能は確保している。しかし、ブレーキの熱容量としては、小径故にドラムもしくはディスクプレートの総体積は小さくならざるを得ない。つまり、連続制動における該当ブレーキの温度は、大径ブレーキより昇温し易くならざるを得ず故にフェードに弱いという弱点が出たのではないだろうか・・・。