太陽光発電の新たに知る問題
太陽光発電(ソーラーパネル)の原理が発見されたのは、1839年に金属板に光を当てると電位を生ずる「光起電力効果」というのが仏の学者により発見されたことによるという。
その後、初めて実用化されたのは、アメリカの人工衛星で、1958年に打ち上げられたヴァンガード1号だと云う。
日本で太陽光発電が本格的に研究されだしたのは、石油ショックを経て、サンシャイン計画というものが、1974年に、太陽光発電だけでなく、太陽熱、石炭の液化、地熱、水素エネルギーなどについて、国費で様々に研究されたが、大した成果は得られず2000年に終了しているそうだ。
太陽光発電の一般受託での実用化は、1993年となるそうだ。この際のコストは4KWで1500円と高いもので普及は進まなかった。その後、1994年から補助金制度が導入されたり、太陽光パネルの技術も向上し、ある程度の発電コストは低下しつつ普及はなされた。1999年時点で太陽光パネルの生産量は日本が世界一となった。現在は中国が世界最大で、主に新疆ウィグル自治区で作られており、その強制労働と合わせ問題視がなされている。
2011年3月11日の東北大震災と、その対策を行った東京電力の福島原子力発電所の世界最大の原子力発電所の事故により、再生可能エネルギーの主力として、国が大きな補助金の処置を行ったこともあり、空前の太陽光バブルと呼ばれる普及促進が、住宅用だけでなく、各地に大規模太陽光発電装置の設置が、乱開発といえるまで過剰に推進された。
ところで、太陽光発電のデメリットは、発電変動が天候などにより安定せず、夜はまったく発電されなくなるなど、主電源とはなり得ない発電装置であることだろう。
ところで、ソーラーパネルだが、発電の要はシリコン基板と表面のガラス板、裏面のPETなどの樹脂材の複合物だが、発電効率の劣化などで交換することになると、丸ごと産業廃棄物と化す。今次、熱海・伊豆山の大土石流の中にも、この太陽光パネルの粉砕物が混じっていると指摘する声がある。
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太陽光発電に潜む罠/包括的な戦略が急務だ/塩原俊彦 高知大学准教授
https://webronza.asahi.com/politics/articles/2021071900004.html
太陽光発電(ソーラーパネル)の原理が発見されたのは、1839年に金属板に光を当てると電位を生ずる「光起電力効果」というのが仏の学者により発見されたことによるという。
その後、初めて実用化されたのは、アメリカの人工衛星で、1958年に打ち上げられたヴァンガード1号だと云う。
日本で太陽光発電が本格的に研究されだしたのは、石油ショックを経て、サンシャイン計画というものが、1974年に、太陽光発電だけでなく、太陽熱、石炭の液化、地熱、水素エネルギーなどについて、国費で様々に研究されたが、大した成果は得られず2000年に終了しているそうだ。
太陽光発電の一般受託での実用化は、1993年となるそうだ。この際のコストは4KWで1500円と高いもので普及は進まなかった。その後、1994年から補助金制度が導入されたり、太陽光パネルの技術も向上し、ある程度の発電コストは低下しつつ普及はなされた。1999年時点で太陽光パネルの生産量は日本が世界一となった。現在は中国が世界最大で、主に新疆ウィグル自治区で作られており、その強制労働と合わせ問題視がなされている。
2011年3月11日の東北大震災と、その対策を行った東京電力の福島原子力発電所の世界最大の原子力発電所の事故により、再生可能エネルギーの主力として、国が大きな補助金の処置を行ったこともあり、空前の太陽光バブルと呼ばれる普及促進が、住宅用だけでなく、各地に大規模太陽光発電装置の設置が、乱開発といえるまで過剰に推進された。
ところで、太陽光発電のデメリットは、発電変動が天候などにより安定せず、夜はまったく発電されなくなるなど、主電源とはなり得ない発電装置であることだろう。
ところで、ソーラーパネルだが、発電の要はシリコン基板と表面のガラス板、裏面のPETなどの樹脂材の複合物だが、発電効率の劣化などで交換することになると、丸ごと産業廃棄物と化す。今次、熱海・伊豆山の大土石流の中にも、この太陽光パネルの粉砕物が混じっていると指摘する声がある。
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太陽光発電に潜む罠/包括的な戦略が急務だ/塩原俊彦 高知大学准教授
https://webronza.asahi.com/politics/articles/2021071900004.html