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タントCVTフルード交換

2021-08-03 | 車両修理関連
タントCVTフルード交換
 下取りしたタントが走行距離103千km程の累計走行距離だったので、念のためCVTフルードを交換しておくことにした。

 通常のステップATでも、潤滑油はオイルと呼称せず、フルード(液体)と呼ぶが、単純な潤滑清浄密封などの作用だけでなく、非常に流動性の高い成分調整がなされており、単なる潤滑だけでなく、場合によってはロックを促すなどのエンジンとは異なった諸特性が求められるためであろう。従来は、その互換性をそもそもGMが策定したというデキシロン(DEXRON)という規格があって、デキシロンⅢとかⅣとかで区分されていたが、最近はメーカー毎(ATサプライヤと年式)で、専用フルードが指定されている場合がほとんどだろう。特にCVTの場合は、駆動方法が金属ベルトとピースによるので専用フルードでないと不安なので、ダイハツCVTフルードDCという指定オイルを入手し交換することにした。

 通常のATにしてもCVTにしても、例えばフルードの総容量が6Lだとしても、オイルパンのドレーンコックから抜き取っても、コンバーター内のオイルは排出されないので、半分の3L程度が抜けるだけだ。

 それと、ATで良く聞かれることとして、オイルパン下部に設置されたオイルフィルターが、新フルードを入れ替えることにより、洗浄されたスラッジなどの異物が洗い流され、フィルターの目詰まりを起こし、フルード交換から程なくして内部でスリップするなどの不具合が生じることだ。このため、オイルをドレーから抜き取ると共に、オイルパンを外し、該当のオイルファイルターも洗浄することにした。



 外したオイルパン内部を観察すると、ほとんどスラッジの堆積した様子はなく、リング状の磁石に鉄系金属粉が吸着される備えがあるが、極微量の金属粉しか付着していない。

 一応、オイルパンや該当磁石を洗浄エアブローすると共に、フィルター部も十分にエアブローしておいた。

 この作業の間、数時間オイルが滴下するままにして放置したが、だいたい3L程度のオイルが回収できたと判断した。

 正規は、OBDスキャナで油温を計測しながら、オイルをレベルゲージ規定レベルに合わせる様に補給するのだろうが、抜けた分を3Lと見積、その分を補給してOKとした。

 ここでエンジンを始動すると、CVTからオイルの流動音が出だすことに気付いた。かなりオイルを温めてもこの音は消えない。おそらく、各スプールバルブにエア噛み込みしていて、流動音が出ているのだろうと、想像し、その日の作業は終了し、翌日再度エンジン始動すると、小さな流動音はでていたが、間もなく消えた。レベルゲージでフルード量を点検すると、若干多めだが良しとした。また。走行テストでも、問題はまったくないことも確認して、本作業は終了とした。

備考
 ダイハツの取扱説明書によるとCVTフルード交換は5万毎と指定されている。
 また、オイルパンガスケットだが、新品を入手し変えたが、金属系のメタルガスケットで、再使用しても問題はなさそうだ。(部品価¥3千円弱と結構高い)


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