燃料電池車は発表されども、まだまだ量産普及する様子はありません。燃費の点で有利なディーゼルですが、このところのガソリンと軽油価格の拮抗や、あまりに高い車両価格を考えると、余程長距離を走るユーザーならともかく、普通のユーザーにはとても売れないだろうと思ってしまいます。
ハイブリッド車も、同等のガソリン車と比べると50万以上は高い感じがしますから、年間に5千キロ程度しか走らないなんていうユーザーにとっては、考えてしまいます。しかも、トヨタの高級ハイブリッド車なるものは、燃費を良くするというより、より急加速が可能な高出力を狙ったとしか思えないものです。
そんなハイブリッド車も、近々ホンダが200万円を切るクルマを投入すると云うことですから、不景気の中ですがヒットする可能性があるのではないかと思っています。
そして、もう一つ、三菱が電気自動車(EV)を、今年市販化すると云われています。この電気自動車ですが、歴史は非常に古く、戦後もプリンス自動車の前身である富士精密工業という会社で「たま号」というクルマが作られていたそうです。性能は最高速35キロで航続距離65キロといったものであったそうです。多分、当時の鉛バッテリーによる重くエネルギー密度の低いものであったので、こんな貧弱な性能だったのでしょうが、昨今の高性能バッテリーと、高圧インバーター制御技術を持ってすれば、最高速100キロで航続距離100キロ程度は、最低ラインのスペックなのでしょう。但し、問題は、車両価格と充電時間とバッテリーの寿命なんだろうと思いますが、期待したいものです。