自民党がいよいよ窮地へ…ナンバー2・茂木幹事長がついに口にした「驚愕のひと言」
4/6(土) 7:33配信 現代ビジネス
茂木は饒舌に話し始めた
自民党は4月4日、裏金問題に関わった国会議員39人の処分を実施した。
岸田文雄首相としては、処分によって裏金問題に区切りをつけ、4月28日に行われる補選に勝利し、今国会中の解散を模索したい模様だ。
しかし、そんな岸田首相の、自分の都合をあまりに優先する姿に対して、自民党ナンバー2からも見限るような声が挙がっているという。
「岸田じゃ選挙は戦えない。6月に解散なんてしたら、政権交代までいかなくても、自公で過半数割れする」
3月31日夜、そのように打ち明けたのは自民党ナンバー2である茂木敏充幹事長その人だ。この日、茂木氏は「政治刷新車座対話」というイベントのため千葉市や市川市を行脚。その後、都内に戻った後、周囲に饒舌に話し始めたという。
この日の少し前、同月の26、27日には、安倍派幹部の処分を決めるため、茂木氏のほか、岸田首相、森山裕総務会長がホテルニューオータニで、安倍派座長を務めていた塩谷立氏、参院グループ会長を務めていた世耕弘成氏、事務総長を務めていた下村博文氏、西村康稔氏の聴取を実施していた。
そのときの様子についても茂木氏は「(安倍派幹部4人は)みんな自分のせいじゃないと言っていた。誰も責任を取らない組織はダメだね」と喝破。さらに、共に聴取をした岸田首相や森山氏についても「2人は聞き取りをしながらメモを取っていたが、俺は全部言われた内容を覚えているからメモを取らなかった」などと軽口をたたいたと言う。
すでに幹事長ですら岸田首相を見限っていることがよくわかる発言だ。
解散はいつか
一方、首相に近しい官邸関係者は「岸田首相は6月に解散するつもりだ」と周辺に話し、緊張感を高めている。
岸田首相は9月に自民党総裁としての任期満了を迎え、現在の低支持率のままでは、党内で総理総裁の座から引きずり降ろされる可能性もある。そうなる前に自身の手で衆議院を解散し、総選挙に打って出ようということだ。
永田町関係者は語る。
「茂木幹事長が言うように、多くの自民党議員は『今のような状況で解散したら大変なことになる』と考えている。ただ、岸田首相は急に自身が率いてきた宏池会を解散するなど、何をしでかすか分からない。本来ならば信頼しなければならない党のトップへの不信感は、自民党内でどんどん高まりつつある」
また、裏金議員39人を処分する一方、岸田首相本人への処分は行われなかった。
岸田派でも裏金問題が発覚し、会計責任者が政治資金規正法違反に問われているにもかかわらず、派閥のトップとして責任を取らなかったことに、自民党内では不平不満が渦巻いている。
今国会中の解散を模索する上で、岸田首相が何としても勝利を収めたいと考えているのが4月28日に実施される島根1区補選だ。
同時期に行われる長崎3区補選、東京15区補選は政治とカネの問題による大逆風を受けて、独自候補の擁立はできなかったが、島根1区は亡き細田博之前衆院議長のお膝元。逆境を乗り越えて勝利しなければならないと意気込んでいる。
ただ、その細田氏も裏金キックバックが大問題になった清和会で会長を務めていた人物だ。
永田町関係者は「裏金問題と補欠選挙を切り離すのは不可能だ。立憲候補が元衆院議員であることもあって、かなりの苦戦が予想される」と話す。
補選に向けて一枚岩にならなければならない自民党。
しかし、総理総裁続投のために躍起になる岸田首相と、そんな首相にすでに呆れている幹事長、そして処分を受けて怒り心頭の安倍派議員など、もはや空中分解しそうな情勢となっている。宮原 健太(ジャーナリスト)
4/6(土) 7:33配信 現代ビジネス
茂木は饒舌に話し始めた
自民党は4月4日、裏金問題に関わった国会議員39人の処分を実施した。
岸田文雄首相としては、処分によって裏金問題に区切りをつけ、4月28日に行われる補選に勝利し、今国会中の解散を模索したい模様だ。
しかし、そんな岸田首相の、自分の都合をあまりに優先する姿に対して、自民党ナンバー2からも見限るような声が挙がっているという。
「岸田じゃ選挙は戦えない。6月に解散なんてしたら、政権交代までいかなくても、自公で過半数割れする」
3月31日夜、そのように打ち明けたのは自民党ナンバー2である茂木敏充幹事長その人だ。この日、茂木氏は「政治刷新車座対話」というイベントのため千葉市や市川市を行脚。その後、都内に戻った後、周囲に饒舌に話し始めたという。
この日の少し前、同月の26、27日には、安倍派幹部の処分を決めるため、茂木氏のほか、岸田首相、森山裕総務会長がホテルニューオータニで、安倍派座長を務めていた塩谷立氏、参院グループ会長を務めていた世耕弘成氏、事務総長を務めていた下村博文氏、西村康稔氏の聴取を実施していた。
そのときの様子についても茂木氏は「(安倍派幹部4人は)みんな自分のせいじゃないと言っていた。誰も責任を取らない組織はダメだね」と喝破。さらに、共に聴取をした岸田首相や森山氏についても「2人は聞き取りをしながらメモを取っていたが、俺は全部言われた内容を覚えているからメモを取らなかった」などと軽口をたたいたと言う。
すでに幹事長ですら岸田首相を見限っていることがよくわかる発言だ。
解散はいつか
一方、首相に近しい官邸関係者は「岸田首相は6月に解散するつもりだ」と周辺に話し、緊張感を高めている。
岸田首相は9月に自民党総裁としての任期満了を迎え、現在の低支持率のままでは、党内で総理総裁の座から引きずり降ろされる可能性もある。そうなる前に自身の手で衆議院を解散し、総選挙に打って出ようということだ。
永田町関係者は語る。
「茂木幹事長が言うように、多くの自民党議員は『今のような状況で解散したら大変なことになる』と考えている。ただ、岸田首相は急に自身が率いてきた宏池会を解散するなど、何をしでかすか分からない。本来ならば信頼しなければならない党のトップへの不信感は、自民党内でどんどん高まりつつある」
また、裏金議員39人を処分する一方、岸田首相本人への処分は行われなかった。
岸田派でも裏金問題が発覚し、会計責任者が政治資金規正法違反に問われているにもかかわらず、派閥のトップとして責任を取らなかったことに、自民党内では不平不満が渦巻いている。
今国会中の解散を模索する上で、岸田首相が何としても勝利を収めたいと考えているのが4月28日に実施される島根1区補選だ。
同時期に行われる長崎3区補選、東京15区補選は政治とカネの問題による大逆風を受けて、独自候補の擁立はできなかったが、島根1区は亡き細田博之前衆院議長のお膝元。逆境を乗り越えて勝利しなければならないと意気込んでいる。
ただ、その細田氏も裏金キックバックが大問題になった清和会で会長を務めていた人物だ。
永田町関係者は「裏金問題と補欠選挙を切り離すのは不可能だ。立憲候補が元衆院議員であることもあって、かなりの苦戦が予想される」と話す。
補選に向けて一枚岩にならなければならない自民党。
しかし、総理総裁続投のために躍起になる岸田首相と、そんな首相にすでに呆れている幹事長、そして処分を受けて怒り心頭の安倍派議員など、もはや空中分解しそうな情勢となっている。宮原 健太(ジャーナリスト)