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03/16宮城地震・新幹線乗客の宙に浮いた感覚

2022-03-17 | 事故と事件
03/16宮城地震・新幹線乗客の宙に浮いた感覚
 昨夜(3/16)23:30頃の地震で、東北新幹線「やまびこ223号」は福島駅と白石蔵王駅の間で白石蔵王駅の2kmほどの位置で脱線したそうだ。当該新幹線は、仙台行きのとう北進幹線と仙台から枝分かれして秋田へ向かう秋田新幹線が連結されている全17両編成の内、16両が脱線したという。

 報によると、乗客の男性は「車体も体も宙に浮いた感覚。死を覚悟した」と記されている。当然、路線各所のとか当該新幹線車両には振動計(加速度計)が設置されており、XYZ3軸の加速度がモニタリングされているのだろうが、当該路線は高架の様だが、地盤の揺れと、高架構造物および車両の個別固有振動数の共振もあり、実際の路盤の揺れ以上に振幅が大きくなったと想像されるが、宙に浮く感覚とはZ軸の加速度が1Gに近い値を記録したのかもしれない。

 現在のところ、阪神大震災の様に高架路線の大きな崩壊はなく、車両の転覆も生じなかった訳だが、高架路面の特にジョイント部となる位置などに、それなりの破壊が生じている可能性もあるだろう。恐ろしいことである。

 ちなみに阪神大震災は、地震の発生時刻が午前6時前であり、未だ新幹線の始発前であったことで、新幹線としては大惨事にならなかったのだが、阪神高速とかでは酷い惨状になったことは知られている。



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「車体も体も宙に浮いた」 脱線した新幹線の乗客が振り返る恐怖の70秒
河北新報 3/17(木) 7:41配信
 宮城、福島両県で最大震度6強を観測した16日深夜の地震で、東北新幹線下りのやまびこ223号が福島―白石蔵王間で脱線した。最高速度275キロの超特急に乗車していた男性は「車体も体も宙に浮いた感覚。死を覚悟した」と恐怖の70秒間を振り返った。

 5号車に乗車していた仙台市太白区の会社社長駿河克亘さん(47)は緊急地震速報が鳴った後、座っていた席から通路に投げ出された。

 「突然の大きな揺れに襲われ、車体と体が宙に浮いた感覚だった。あまりの出来事に死を覚悟した」と駿河さん。揺れが収まった後は約4時間、停電し暖房が切れた車内で過ごし、「暗くて寒かった」と話した。

 仕事で仙台に向かっていた福島市の会社員菅野晃伸さん(37)は「すごい揺れでバウンドしているようだった。5号車にいたが、6号車との間は通行できなかった。線路脇を歩き脱出した」と説明した。

 東北新幹線は17日は始発から那須塩原―盛岡間の上下線で運転を見合わせる。復旧のめどは立たず、運休が長期間に及ぶ恐れもある。河北新報


#新幹線17両編成の内の16両が脱線


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