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 私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

池波正太郎の名言集より思えること

2021-03-04 | コラム
 大好きな作家として故「池波正太郎」氏が思い浮かぶ。Netで同氏の名言集を見ていたら、以下の様な言葉あり、非常に同感を思うところではあるが、この言葉を若干拡大してその道の専門家として思うところを記して見たい。

◎六十を過ぎると、あらゆる拘束が、あまり気にならなくなる。何とか切り抜ける智恵も若い時と違って頭に浮かんでくる。拘束を、楽しむ気分が生じてくる。

 この池波氏の言葉を自分ながら、若干具体的に言い直すと、若いときは、様々なルールだとかしきたりみたいなものに邪魔されて、事が上手く行かないと感じることも多い。しかし、人間60も越えれば、様々な障害を過去の試行錯誤の経験含んで、切り抜ける知恵が頭に浮かんで来て来る。そんな中、その障害解決を楽しむ気分すら生じて来るのである。

 このことが、自らが40年近く携わって来た交通事故の関わる事故原因だとか、示談解決という専門分野のことになると、さらに拡大する様に思える。

 つまり、日頃触れあう方と、なんらかの交通事故絡みの問題について、相談というレベルまで至らず、いわゆるぐちみたな嘆きを聞くと、直ちに何故そうなったかという想像が数例は頭に浮かぶ。そこで、二言三言質問を行って回答を聞けば、ははーんと何が原因かの想像も付いてしまう。ここで、正式に相談を受けた訳でもないから、こうすれば良いとはいいやせぬが、ぼやかしてそういう問題はね、かくかくしかじかの要因が考えられるかもしれないなんてことをぼやくのである。しかし、本心はもっと根源の問題を生じている具体的な候補例を幾つか確信しつつ、何故そのことが判り、追求しないのだろうかなどと思うのである。

 先日来、レバーレートの問題で、20年以上の先輩と何度か話す機会があり、論議を繰り返したのであるが、何故こんな低レベルの問題が訴訟にまで発展したのかをそもそも論として思わずにはいられない。保険会社の担当者も、ましては弁護士だからといって、法律論には専門家だが、民需の細々したしきたりだとか、過去の歴史までを知るものはいやしない。その歴史までを知るのが、その道の専門家だと改めて思うところだ。それさえ知っていれば、既に過去に体験済みの問題で、結論は出ている問題を、幾ら弁護士を引っ張り出して法廷闘争しようが、歴史を押さえていない限り、正しい導きは得られるはずもない。

【意見】レバーレート訴訟判決・その検討に不足はないのだろうか?
2021-01-22 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/68d526f008ff208a7f30eb52e8f2d3a1

【追記 その1~5まであり】

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