私の思いと技術的覚え書き

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舎人ライナー吊り上げ撤去

2021-10-09 | 事故と事件
舎人ライナー吊り上げ撤去
 やはりと云うことで、2021/10/09のYoutube で脱線した4両編成の舎人ライナー車両を、1両づつクレーンで吊り上げ地上側の重量トラクター上へ積み込み作業が行われた様だ。

 この吊り上げの様子を動画で見ると、2台のたぶん30トンクラス(定格荷重)のクレーン車を使い共つり作業を行っていました。この共づり作業というのは、できれば避ける様にとされているが、、2台異常が協調して作業を行う連携の難しさを承知しているがためであろう。


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地震で脱線の車両撤去 日暮里・舎人ライナー
2021/10/09 KyodoNews
 首都圏で7日深夜に最大震度5強を観測した地震で、都交通局は8日夜、脱線した新交通システム「日暮里・舎人ライナー」の車両の撤去作業を始めた。

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一般社団法人 日本クレーン協会 http://www.cranenet.or.jp/susume/susume05_09.html

はじめに
 移動式クレーンによる共づり作業(「相づり作業」ともいう)は,移動式クレーン相互の運動の差異等によって危険な状態が発生する可能性があるため,安全上原則として行わないことになっている.しかし,実際の作業現場においては臨時的で短期間の作業であったり,作業条件・環境に制限があり代替の方法が採用できない場合等,作業の性質上やむを得ない理由により,共づり作業を必要とする場合がある.
 一方,ISO12480-1:1997(Cranes-Safe use- Part1:General)では,共づり作業に関する条件(クレーンの定格総荷重と作業可能な吊り荷の質量など)が規定されている.また,昭和50年に労働省労働基準局長から発令された通達「荷役・運搬機械安全対策について」の中に,2台の移動式クレーンによる共づりは原則禁止させること,やむを得ずこれを行う必要がある場合で,かつ作業指揮者の直接指揮のもとに行わせるときに限定されることなどが規定されている.
 (社)日本クレーン協会では,これらの実態を踏まえて,移動式クレーンの共づり作業は必要な作業形態の一つであるという観点から,実機を用いた実験を行って,共づり作業時の2台のクレーンに対するつり荷の影響を調査した結果をもとに,これら法令,規格などを参考にし,共づり作業の指針を2002年にまとめた.本稿では,この指針の内容について解説するとともに,実作業における留意事項,遵守事項などについてまとめた.

1.共づりの作業例
 (共づりとは,複数の移動式クレーンで1つの荷を吊り上げる作業をいう.作業の例としては,以下のようなものが挙げられる.

① 1台ではたわんでしまう長物のつり上げを,2台以上の移動式クレーンで行う作業
 長尺の橋梁桁材など,中央部分をつり点としてつり上げたときに,部材が大きくたわんでしまったり,多大な曲げ応力により部材が破損する恐れのある場合(写真1).

② 長い構造物の建て起こしを,2台の移動式クレーンで行う作業
 部材の上部をつり点とし,地面に接する下部を支点として1台で建て起こしたときに,荷の振れ,転がりが発生したり,支点部分が変形する恐れのある場合(写真2~6).

③ 1台では能力が不足する場合に,2台以上の移動式クレーンでつり上げる作業
 作業条件として大型クレーンの設置が困難な場合や,対象となる重量物のつり上げ頻度が少ない場合.
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【過去のクレーン作業の事故例】
クレーン事故のこと
2011-07-08 | 事故と事件
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/a9d65496a4633e18855b900156f9bcdb


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