ここでいう「本気度」とはプロダクションメーカーが、そのクルマを開発するに際し、如何に情熱を傾け本気で仕事をしたかという意味と受け取ってもらいたい。その意味で、自動車評論家と称するごとき者は、メーカーにおもねることが生存条件たるので、そんなことは決して記さないが、新型NSXはまるで情熱を傾けた代物ではないと思えてくる。
クルマのデメンションは3次元の立体構成物だし、その運動特性とかドライブフィールなど様々な要件がある訳だが、ここでは2次元のサイドビューを比較しながら、如何に新型がやる気のなさを示しているか書き留めてみたい。
①そもそも開発および製造がアメリカということ
これは販売主力が米国ということに起因するのだろうが、仮にもホンダのブランドでブロダクトする商品を米国任せにすること自体が狂っているとしか思えない。
②まるで引く伸びやかに見えないサイドビュー
たぶん、全高などのスペック上は新旧で差はほとんどないのだろうが、視覚上受けるイメージは、新型が前後伸びやかさに欠け寸詰まりで高く見えてしまう。
③フロントウインドウの急傾斜とラウンドの少なさ
新型が旧型よりさらにフロントウインドウの傾斜は強く寝ているのだが、左右のフロントピラーへのラウンド(極面)は少なく、ガラス自体が平面化している。そして、ステアリングホイール位置と運転者当部位置は、従来より後退しているパッケージングレイアウトなのだ。この様な傾向は、大衆車クラスにおいて世界中で多くなっている傾向だが、正直タイトコーナーなどにおいて、前方をフロントウインドウ越しに見えない傾向が強まるなど、前方視界に難点が増している。衝突安全に対するピラーの破壊強度とか、コスト低減を意識した構成だが、この様なスペシャルティカーに安易に取り入れる愚を感じる。
④ドアミラーの位置について
ドアミラーだが、およそ30年も前にリリースされた旧型が、ドアパネルから生える装着位置であった。それが新型では、ピラー根元(というかドア前上部)に取り付くデザインになされている。このドアミラーの歴史的推移は、当初はその装着製の簡易さ(つまりコスト)などから、ドア前端上部に付くクルマが多かったのだが、最近は風切り騒音や空気抵抗等で有利と、ドアパネルからに装着されるクルマが増えているのだ。ドアパネルに付けるとなると、パネル自体は薄板で剛性不足とならざるを得ないので、裏側に補強材を配置したりとコストアップしてしまう訳だ。つまり、設計思想が後退していると見えてしまう。
クルマのデメンションは3次元の立体構成物だし、その運動特性とかドライブフィールなど様々な要件がある訳だが、ここでは2次元のサイドビューを比較しながら、如何に新型がやる気のなさを示しているか書き留めてみたい。
①そもそも開発および製造がアメリカということ
これは販売主力が米国ということに起因するのだろうが、仮にもホンダのブランドでブロダクトする商品を米国任せにすること自体が狂っているとしか思えない。
②まるで引く伸びやかに見えないサイドビュー
たぶん、全高などのスペック上は新旧で差はほとんどないのだろうが、視覚上受けるイメージは、新型が前後伸びやかさに欠け寸詰まりで高く見えてしまう。
③フロントウインドウの急傾斜とラウンドの少なさ
新型が旧型よりさらにフロントウインドウの傾斜は強く寝ているのだが、左右のフロントピラーへのラウンド(極面)は少なく、ガラス自体が平面化している。そして、ステアリングホイール位置と運転者当部位置は、従来より後退しているパッケージングレイアウトなのだ。この様な傾向は、大衆車クラスにおいて世界中で多くなっている傾向だが、正直タイトコーナーなどにおいて、前方をフロントウインドウ越しに見えない傾向が強まるなど、前方視界に難点が増している。衝突安全に対するピラーの破壊強度とか、コスト低減を意識した構成だが、この様なスペシャルティカーに安易に取り入れる愚を感じる。
④ドアミラーの位置について
ドアミラーだが、およそ30年も前にリリースされた旧型が、ドアパネルから生える装着位置であった。それが新型では、ピラー根元(というかドア前上部)に取り付くデザインになされている。このドアミラーの歴史的推移は、当初はその装着製の簡易さ(つまりコスト)などから、ドア前端上部に付くクルマが多かったのだが、最近は風切り騒音や空気抵抗等で有利と、ドアパネルからに装着されるクルマが増えているのだ。ドアパネルに付けるとなると、パネル自体は薄板で剛性不足とならざるを得ないので、裏側に補強材を配置したりとコストアップしてしまう訳だ。つまり、設計思想が後退していると見えてしまう。