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賃貸退去時のキズ

2024-03-23 | コラム
賃貸退去時のキズ
 今年に3月である。つなり、サラシーサンにとって他の部署への移動とか、学生時代からサラリーマンにあると発生する賃貸物件の借り出しある。

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賃貸退去時の修繕費トラブル 相談1万件超「勘違いしやすいケース」把握を
3/23(土) 10:00配信 産経新聞
春は入学や就職、転勤のシーズン。長年暮らした家を離れる人も少なくないだろう。賃貸住宅を退去する際、あまりに高額な修繕費用を求められたら要注意だ。「賃貸住宅の原状回復トラブル」に関する相談は今年度だけですでに公的窓口に1万件以上寄せられている。勘違いしやすいケースを把握しておこう。

【イラストで解説】引っ越し費用を抑えるコツ

■壁紙13万円に「えっ」

東京都中野区の女性会社員(39)は昨年、賃貸マンションを退去し、家族で引っ越した。マンションの貸主(大家)に立ち退くことを伝えると、修繕費用の見積もりが送られてきたが、計上額は約37万円。2DK(約55平方メートル)すべての壁紙の貼り替え費用約13万円も含まれていた。

暮らしたのは約12年。女性の前には7年ほど別の住人が暮らしていた。寝室の壁には子供が落書きをし、女性がそれを拭きとった跡は一部にあったが、経年変化によるとみられる色落ちもあった。「すべての部屋の壁紙の貼り替え費用も見積もりに含まれたことに納得できず、おかしいと思った」という女性は、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」で確認した。

すると日照などによる壁の変色は経年変化として、借り主(入居者)が原状回復の義務を負うことはないほうに分類されていた。一方、落書きなどの故意による毀損(きそん)は借り主が原状回復費用を負担するほうに分類されていた。

女性は、このガイドラインの内容と見積もりへの疑問を記したメールを貸主側に送付。結果、壁紙の費用負担は約13万円から約7000円に減額されたという。

■相談件数は1万件以上

「入居時から傷ついていた床などの原状回復も求められた」「玄関の壁紙のわずかな傷で全面の貼り替え費用を請求された」-。

国民生活センターや全国の消費生活センターなどに寄せられる「賃貸住宅の原状回復トラブル」の相談は後を絶たない。令和5年度の相談件数は3月10日時点で1万1531件に上る。

昨年12月、不動産・住宅情報サイト「ライフルホームズ」の運営会社が、5年以内に賃貸住宅からの引っ越しを経験した1075人に行った調査でも、51・6%が退去費用に納得できなかったと答えた。


同時に「冷蔵庫設置による壁の電気焼け」など、退去時に修繕が生じる項目の費用負担は借り主と貸主どちらになるかを聞くと、勘違いが多かったのは、貸主負担になる項目では「ポスターを張った画びょうなどの穴」、借り主負担になる項目では「専用庭の雑草処理」となった。

■最低限の知識習得を

「仲介業者も大家さんも賃貸業を営むプロ。肩を並べて交渉し、退去時に費用をなるべく抑えたいのであれば、借り主も最低限の知識を蓄えておく必要がある」と語るのは、「ライフルホームズ総研」副所長の中山登志朗さん(60)だ。

退去費用を巡るトラブルを最小限にするために、居住中からできる対策があるという。

「きちんと閉めても窓の隙間から雨が吹き込んでくるなど、建具の不具合がある場合は、たいしたことではなくても早めに貸主に相談しておきましょう」。また、「新たに賃貸借契約を結ぶ際には、書類の『特約事項』をしっかりと確認し、疑問に思うことが書かれていないかを確かめることも大切」と中山さん。さまざまな例を把握して納得できる交渉につなげたい。(竹中文)


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