ルークス、ekのエアバックドタバタ解決
ニッサンおよび三菱のルークス、ekスペースのエアバッグ不良問題は、約2ケ月間も製造ラインを止め販売も止められていたが、やっと問題の解決ができ、この14日より生産が再開される段取りになったと過去ブログでも既報した。
ところで、既販売車についてもリコール公示がなされたが、その実際の作業は4月以降になると云うことを、下記の日刊自では伝えている。
このことは、対策部品の製造は、さるべきサプライヤで行うのだろうが、まずは新車製造に優先充当し、既販売車のリコール対策用としては、4月に入ってからの部品支給になると云うことからなのだろう。製造メーカーに取ってみれば、まずは優先すべきは新車製造で、既販売車の対策はその後の話しとなるのは、損失を抑えたい大メーカーとして当然の処置なのだろうが、しわ寄せは既存ユーザーや中小零細の販売店に押し付けられてしまうと云うことを示す事例だろう。
ルークス&ekスペース・やっと解決するエアバッグ問題
2022-02-05 | 事故と事件
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/ee047461322d287d52c6b3fb39f49332
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日産・三菱自、「eKスペース」「ルールク」のリコールでニエアバッグ追加
需要期目前で販売現場にため息 需要期目前で販売現場にため息
日刊自 2022.02.15
三菱自動車と日産自動車は、運転席エアバッグに不具合があるとして10日にリコールを届け出た「eKスペース」と「ルークス」の改善措置で、ニーエアバッグを追加する異例の対応に踏み切った。国土交通省によると、エアバッグ類を追加する改善措置はリコール制度で初めてだという。交換用部品の準備が必要なため、系列販売会社での修理対応は4月中の開始となる見通しだ。原因の特定と対策の確定、一時停止していた生産・出荷の再開までに約2カ月を要し、販売現場からは最需要期での販売機会の逸失とメーカーの情報発信の少なさや遅れに対する不満の声も聞こえてくる。
両社は2021年12月24日、三菱自の「eKクロススペース」を含むeKスペースと、三菱自が日産にOEM(相手先ブランドによる生産)供給するルークスの衝突試験に不備があり、一部条件下でエアバッグの性能が想定通りに発揮できない可能性が判明したと発表。車両を生産する三菱自の水島製作所は、同月3日から生産・集荷などを一時停止していた。原因の特定と対策の確認を終えて2月4日、生産・出荷を11日から再開するとともに、すでに販売している車両のリコールも正式に発表した。
リコールの届出は、三菱自が10日に行った。対象車両は20年12月11日から21年12月1日に生産した計8万6282台(eKスペース/eKクロススペースが1万3176台、ルークスが7万3106台)。日産によると、20年12月に運転席エアバッグと車体構造の設計変更を行ったことが不具合の要因だった。
衝突時に運転席エアバッグが想定以上に膨らんで上部に展開作動し、最悪の場合、運転者頸部の保護に関する法規要件の一部(数値)が規格を満たさない恐れがあるという。
改善措置では運転席エアバッグを対策品に交換する。常に設計位置で展開作動できるよう制御する、つりひもをエアバッグ内部に追加する。ニーエアバッグ非搭載車にはニーエアバッグを追加する。対象はeKスペースの全グレードとルークスの「S」「X」となる。10日のリコール届出後、両社の系列販社では対象車種の顧客対応や入庫・修理作業などについて社内で協議を進めている。ある日産系販社の代表者は「改善措置にある作業自体はさほど複雑なものではないが、ニーエアバッグの追加は(整備士が)準備や作業に慣れるまでに多少時間がかかる可能性はある」と話す。また、それ以上に「部品確保のためとはいえ、現場からすれば作業開始のめどが4月中というのは辛い。改めて顧客対応などを検討する必要がありそうだ」とため息が漏れた。両社にとって、量販車種の生産・出荷を一時停止した影響は少なくない。半導体不足などによる生産調整で新車供給に遅れがあることに加えて、今回の品質問題で初売りや年度末商戦の商機逸失となった。年度内の登録・届出が間に合うであろう商談は2月中旬が最終のタイミングであるだけに、販売現場の苦悩は深い。
#ルークス、ekスペースの解決と既販売車ユーザーへのしわ寄せ
ニッサンおよび三菱のルークス、ekスペースのエアバッグ不良問題は、約2ケ月間も製造ラインを止め販売も止められていたが、やっと問題の解決ができ、この14日より生産が再開される段取りになったと過去ブログでも既報した。
ところで、既販売車についてもリコール公示がなされたが、その実際の作業は4月以降になると云うことを、下記の日刊自では伝えている。
このことは、対策部品の製造は、さるべきサプライヤで行うのだろうが、まずは新車製造に優先充当し、既販売車のリコール対策用としては、4月に入ってからの部品支給になると云うことからなのだろう。製造メーカーに取ってみれば、まずは優先すべきは新車製造で、既販売車の対策はその後の話しとなるのは、損失を抑えたい大メーカーとして当然の処置なのだろうが、しわ寄せは既存ユーザーや中小零細の販売店に押し付けられてしまうと云うことを示す事例だろう。
ルークス&ekスペース・やっと解決するエアバッグ問題
2022-02-05 | 事故と事件
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/ee047461322d287d52c6b3fb39f49332
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日産・三菱自、「eKスペース」「ルールク」のリコールでニエアバッグ追加
需要期目前で販売現場にため息 需要期目前で販売現場にため息
日刊自 2022.02.15
三菱自動車と日産自動車は、運転席エアバッグに不具合があるとして10日にリコールを届け出た「eKスペース」と「ルークス」の改善措置で、ニーエアバッグを追加する異例の対応に踏み切った。国土交通省によると、エアバッグ類を追加する改善措置はリコール制度で初めてだという。交換用部品の準備が必要なため、系列販売会社での修理対応は4月中の開始となる見通しだ。原因の特定と対策の確定、一時停止していた生産・出荷の再開までに約2カ月を要し、販売現場からは最需要期での販売機会の逸失とメーカーの情報発信の少なさや遅れに対する不満の声も聞こえてくる。
両社は2021年12月24日、三菱自の「eKクロススペース」を含むeKスペースと、三菱自が日産にOEM(相手先ブランドによる生産)供給するルークスの衝突試験に不備があり、一部条件下でエアバッグの性能が想定通りに発揮できない可能性が判明したと発表。車両を生産する三菱自の水島製作所は、同月3日から生産・集荷などを一時停止していた。原因の特定と対策の確認を終えて2月4日、生産・出荷を11日から再開するとともに、すでに販売している車両のリコールも正式に発表した。
リコールの届出は、三菱自が10日に行った。対象車両は20年12月11日から21年12月1日に生産した計8万6282台(eKスペース/eKクロススペースが1万3176台、ルークスが7万3106台)。日産によると、20年12月に運転席エアバッグと車体構造の設計変更を行ったことが不具合の要因だった。
衝突時に運転席エアバッグが想定以上に膨らんで上部に展開作動し、最悪の場合、運転者頸部の保護に関する法規要件の一部(数値)が規格を満たさない恐れがあるという。
改善措置では運転席エアバッグを対策品に交換する。常に設計位置で展開作動できるよう制御する、つりひもをエアバッグ内部に追加する。ニーエアバッグ非搭載車にはニーエアバッグを追加する。対象はeKスペースの全グレードとルークスの「S」「X」となる。10日のリコール届出後、両社の系列販社では対象車種の顧客対応や入庫・修理作業などについて社内で協議を進めている。ある日産系販社の代表者は「改善措置にある作業自体はさほど複雑なものではないが、ニーエアバッグの追加は(整備士が)準備や作業に慣れるまでに多少時間がかかる可能性はある」と話す。また、それ以上に「部品確保のためとはいえ、現場からすれば作業開始のめどが4月中というのは辛い。改めて顧客対応などを検討する必要がありそうだ」とため息が漏れた。両社にとって、量販車種の生産・出荷を一時停止した影響は少なくない。半導体不足などによる生産調整で新車供給に遅れがあることに加えて、今回の品質問題で初売りや年度末商戦の商機逸失となった。年度内の登録・届出が間に合うであろう商談は2月中旬が最終のタイミングであるだけに、販売現場の苦悩は深い。
#ルークス、ekスペースの解決と既販売車ユーザーへのしわ寄せ