私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

ビジュアル新時代

2010-04-29 | コラム
 間もなく上海万博が開幕しますが、音楽やキャラクターと云ったもので著作権絡みの問題を噴出しており、予てからこの国で問題視されて来たモラルの低さが露呈されています。この国では、きっと一人一人のモラルが低い訳ではないのでしょうが、国とか組織体となったとき、周辺国の常識とは異なるモラル感覚が生じている様に思えます。
 さて、上海万博には行きたいという魅力も感じませんが、我が国で開催されてきた1970年の大坂万博以来、各地開催の万博については筑波、横浜、愛知などを見学して来ました。これは私だけではないでしょうが、好奇心旺盛な新しいもの好き故の性格にもあると思えます。
 そんな過去の筑波万博(1985年)で見た覚えのある立体映像(3D)が、いよいよ映画館だけでなく家庭のテレビ用として実用化された様です。25年前の筑波博のときは、赤青のメガネで左右の視野をセパレーション(分離)させた方式で、色味も不自然な絵でしたが、最近のものは左右の視野を液晶シャッターでセパレーションする方式ですから、色味の不自然さも皆無なのでしょう。
 しかし、左右の視野をセパレーションするためにメガネを装着する必用があるのは変わらず、映画などの作品を集中して楽しむなら良いのでしょうが、通常のテレビ番組をながら見する場合には馴染まないものである様に思えます。
 これはオーディオにおけるヘッドホンの使用と似ていると思います。ヘッドホンの利用により左右の耳は完全にセパレーションされステレオ感は向上できますが、スピーカーで聞く音に比べると自然さて劣ってしまう様に思えます。
 そんなことを考えると、現在の液晶シャッターメガネを利用する方式ではなく、裸眼である程度の奥行き感のある3D映像を楽しめる方式が実用化なされれば、そちらに需要は移っていくものと想像します。



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