戦争映画等を見ていると、前輪がタイヤで後部にクローラ(キャタピラー)が装着された、トラックや装甲車が出てきます。この様な車両をハーフトラックなんて呼び方をしますが、現在では世界中の軍用車両では、見られないものとなっています。
後輪をクローラにしているのは、不正地や泥濘地でのトラクション性能を向上させるためでしょうが、一般路を走行する際の路面攻撃性や高速操縦特性等から、現代では姿を消してしまったのだと思います。
現代の装甲車は、6輪だとか8輪の全輪駆動を行うもので、我が国の自衛隊でも使用されています。自衛隊の装甲車で車輪式ものは、ほとんど小松製作所製の様です。また、戦車や自走砲等のクローラ車両は、三菱重工製ということの様です。
ところで、現在は販売している のか判りませんが、ホンダの軽トラであるアクティにクローラ仕様がある様です。特定地向けの製品で一般路の操縦特性なんてあまり関係ないんでしょうが、多分転がり抵抗損失代で燃費は相当悪化するでしょうし、中高速のコーナリングでは、強アンダーステアの特性でしょう。