ベンツリコールの雨漏れ対策の杜撰さ
2/9付けのリコール公示で、ベンツのML350、GLE350他の車体後部の雨漏れから、燃料ポンプ制御ユニットの不具合が生じエンジンが停止するなどのリコールが知らされた。
このリコール内容と対策を見て、正直クルマと付き合いだし40年を経る、いちおう自動車工学の精通者としての視点で見て、あまりにもイイカゲンな対策として呆れ返って眺めるしかない。これが、過去からことクルマ作りには一家言プライドを持ち、それなりの良心を有している車両メーカーとして眺めていたベンツ社の姿だと知ると、もうそういう姿は過去のものと思うところろだ。
本論だが、リコール原因の文章を読むと、「後部車枠において、設計公差が不適切よび製造誤大きためリアゲート周り等の水密性が不足しているものあ。そため、走行時等車枠ひずみにより雨水少量ずつ荷室内に浸入する。」とある。つまり、何らかのリヤボデー各部の水密性に問題があり雨もれがあることを認めている。
その上で、一部文章を省略するが「雨水のが繰り返されことよりスペアタイヤ格納室がやがて浸水し、近傍にある燃料ポンプコトロールユニッ内も水分が浸入すことで、近傍の燃料ポンプコトロールユニッ内も水分が浸入すことで、最悪の場合に警告灯の点と共エンジが停止するおそれがある。」とある。ここまでは本現象を説明したもので問題はない。
ところだが改善処置の内容を見ると、「全車両、スペアタイヤの格納室を点検しドレンプラグ装着する。既に浸水てい場合は燃料ポンプコトロールユニッを新品に交換する。」と記されているだけだがこれを見て、一定の車両知識というか、ものごとの論理思考を持つ方なら異常さが判るだろう。
つまり、雨漏れが生じている場合に、ドレインプラグ(水抜き穴付きグロメットと解される)を装着し、以後水が溜まらない様にすると云っている訳だ。これ、住宅に例えて話しをすると、雨漏れがあるが、その雨漏れの真の原因を直さないで、水溜まりできない様に排水する処置を行うというのと同意味と云えるだろう。
そもそも論だが、車両の部位によっては、例えば各ドアの内部などは、ある程度の水入りが想定されていて、それなりの排水用の処理と共に、室内側に入らない様にサービスホールカバー(ブチルテープで接着されるビニール)が装着されている部位がある。ところが、スペアタイヤルーム内など、常時雨水が入る前提でないから、ゴムグロメットも水抜き用の穴などない設計になっているのだが、原因をそのままに水抜き用グロメットを付けるリコール対策とは、ある意味いい加減な車両整備の典型例を示しているのではないだろうか。
リコール対策とは、車両メーカーが事故や火災という人命に結び付く車両の瑕疵を届け出て、無償で直すと云う制度だが、その届出を国土交通省・審査リコール課では、ただただ受け入れ受理だけすれば良いのだろうか。その内容の妥当性に、それなりの問題があれば、そのまま受理せず、改善方法などユーザー視線で損失が出ない様に修正指導することが求められるのではないだろうか。だいたい、こういう雨漏れが恒常的に続けば、該当カ所周辺に腐食が生じるなど、別の損害が拡大し、車両ユーザーに財産的損害が拡大することも予想されるのだ。
2/9付けのリコール公示で、ベンツのML350、GLE350他の車体後部の雨漏れから、燃料ポンプ制御ユニットの不具合が生じエンジンが停止するなどのリコールが知らされた。
このリコール内容と対策を見て、正直クルマと付き合いだし40年を経る、いちおう自動車工学の精通者としての視点で見て、あまりにもイイカゲンな対策として呆れ返って眺めるしかない。これが、過去からことクルマ作りには一家言プライドを持ち、それなりの良心を有している車両メーカーとして眺めていたベンツ社の姿だと知ると、もうそういう姿は過去のものと思うところろだ。
本論だが、リコール原因の文章を読むと、「後部車枠において、設計公差が不適切よび製造誤大きためリアゲート周り等の水密性が不足しているものあ。そため、走行時等車枠ひずみにより雨水少量ずつ荷室内に浸入する。」とある。つまり、何らかのリヤボデー各部の水密性に問題があり雨もれがあることを認めている。
その上で、一部文章を省略するが「雨水のが繰り返されことよりスペアタイヤ格納室がやがて浸水し、近傍にある燃料ポンプコトロールユニッ内も水分が浸入すことで、近傍の燃料ポンプコトロールユニッ内も水分が浸入すことで、最悪の場合に警告灯の点と共エンジが停止するおそれがある。」とある。ここまでは本現象を説明したもので問題はない。
ところだが改善処置の内容を見ると、「全車両、スペアタイヤの格納室を点検しドレンプラグ装着する。既に浸水てい場合は燃料ポンプコトロールユニッを新品に交換する。」と記されているだけだがこれを見て、一定の車両知識というか、ものごとの論理思考を持つ方なら異常さが判るだろう。
つまり、雨漏れが生じている場合に、ドレインプラグ(水抜き穴付きグロメットと解される)を装着し、以後水が溜まらない様にすると云っている訳だ。これ、住宅に例えて話しをすると、雨漏れがあるが、その雨漏れの真の原因を直さないで、水溜まりできない様に排水する処置を行うというのと同意味と云えるだろう。
そもそも論だが、車両の部位によっては、例えば各ドアの内部などは、ある程度の水入りが想定されていて、それなりの排水用の処理と共に、室内側に入らない様にサービスホールカバー(ブチルテープで接着されるビニール)が装着されている部位がある。ところが、スペアタイヤルーム内など、常時雨水が入る前提でないから、ゴムグロメットも水抜き用の穴などない設計になっているのだが、原因をそのままに水抜き用グロメットを付けるリコール対策とは、ある意味いい加減な車両整備の典型例を示しているのではないだろうか。
リコール対策とは、車両メーカーが事故や火災という人命に結び付く車両の瑕疵を届け出て、無償で直すと云う制度だが、その届出を国土交通省・審査リコール課では、ただただ受け入れ受理だけすれば良いのだろうか。その内容の妥当性に、それなりの問題があれば、そのまま受理せず、改善方法などユーザー視線で損失が出ない様に修正指導することが求められるのではないだろうか。だいたい、こういう雨漏れが恒常的に続けば、該当カ所周辺に腐食が生じるなど、別の損害が拡大し、車両ユーザーに財産的損害が拡大することも予想されるのだ。