相次ぐ不正車検は整備士の不足が原因? バカな!
今次、中部運輸局は、不正車検の問題で名鉄グループとなる名鉄整備・津島工場を指定整備の認可取り消し処分を発表した。一方、愛知県警は昨年一連のトヨタ不正車検問題の端緒となった「ネッツトヨタ愛知・プラザ豊橋」の副店長を(検察に)書類送検したと云う報じられている。
この2つの愛知運輸局管内での不正車検だが、報道で知る限りだが、ネッツトヨタ愛知の件は、運輸支局の抜き打ち監査で発覚、名鉄整備の件は、同社の自主点検で発覚し届け出た(つまり自首した)という違いがあるのだが、中部運輸支局でのそれぞれの処分公示内容を添付するが、色々興味深い内容が推察できるので、以下に記してみたい。
①ネッツトヨタ愛知の件は、処分は指定の取消と、検査員の解任命令(7名)だが、名鉄整備での処分は、指定の取消のみとなっている。
②ここにはあえて記さないが、一連のトヨタ不正車検問題では、当初のネッツトヨタ愛知以後は、検査員の解任命令でも人数は記さないし、事件が拡大しトヨタ自が自主検査を行い、その結果を持って届け出(自首)して以後の、処分内容は、果たして同じ法律、同じ基準で裁かれたのか疑いを持つ程、処分が軽減されている気配が感じられる。(この詳しい内容は、筆者の過去記事にあるので参照願いたい。)
そんなことから、今次の名鉄整備の検査不正の自首についても、トヨタの処分と整合を取るため、あえて検査員の解任を行っていないのだろうと想像するしかない。
なお、トヨタの不正車検の問題でも恒常的な業務量過多により残業も著しく、整備要員の不足を記しているのだが、背景にはそれはあるのだろう。ただし、検査員とは、そういうこと(業務過多で繁忙)を理由に検査の手を抜く、もしくは省略する様な権限は持たされていない。あくまで、国が決めた検査基準を遵守することが求められるのだ。ただし。従前より筆者は繰り返し記して来たが、工場が繁多過ぎて満足な整備内容がまっとうできなることで、検査にも支障が出ると云うことになれば、検査員はそのことについて意見を述べる権威というべきものがあって当然だと思う。それがなければ、事実上、法を遵守した検査がまっとうできないことは、間違いなかろうと判断しているのだ。
しかし、こうして、一連の問題を分析すると、国交省もことが大トヨタの大きな問題となるに従い、処分検査員数を秘匿したり、処分も軽減したりと、自ら決めた法の基準を、恣意的に当てはめる権限は国交省にはないのだが、こうした不公平を行う事態を眺める時、憤然とした思いを持たざるを得ない。
国交省・不正車検ディーラーの処分を発表
2021-10-21 | 事故と事件
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/66945b24bb41532443f2d25f64d6f655
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相次ぐ“不正車検”の背景に整備士の不足「仕事の魅力が伝わっていない」 養成する専門学校の現場は
メ~テレ(名古屋テレビ) 1/22(土) 7:30配信 記事は整備し不足とする要点のみ抜粋
愛知県津島市の自動車整備工場が、バスの車検の際、必要な点検を怠ったとして中部運輸局は21日、行政処分を発表しました。大きな事故につながりかねない“不正車検”の問題。背景には「整備士の数の不足」がありました。
2021年9月、愛知県警が名鉄の子会社「名鉄自動車整備」の工場に、家宅捜索に入りました。その疑いは“不正車検”です。
会社が調べたところ、2019年6月からの2年間に実施した車検1221件のうち、バスのホイールのボルトやナットの点検をしていないなど、不正な車検が、半分近くの553件ありました。
中部運輸局は21日、この工場に指定自動車整備事業の取り消し処分を行いました。これまで国から指定を受けて車検を行っていましたが、今後は出来なくなります。
「大型車というものは、ひとたびこうした事故になりますと、甚大な被害をもたらす恐れが特に大きいというのが事実。点検整備を行う場合も、そこはよく認識していただきたい。深く認識していただきたい」(国交省中部運輸局長 嘉村徹也 局長 13日)
不正車検が相次ぐ背景に整備士不足 「仕事の魅力が伝わっていない」
走行中の大型ダンプのタイヤが外れた事故 警察は整備不良の疑いも視野に捜査
大型車の整備がいかに大切かを感じさせる事故も起きています。1月18日、岐阜県中津川市の中央道で、走行中の大型ダンプカーのタイヤ2本が外れ、乗用車やトラックなどに衝突し、乗用車の夫婦が首に軽いけがをしました。警察は整備不良などの疑いを視野に原因を調べています。
大型車以外でも不正な車検が発覚しました。愛知県豊橋市の販売店「ネッツトヨタ愛知 プラザ豊橋」では、会社側の説明によると、2018年12月から約2年間、5158台の乗用車などで不正な車検が行われていました。
不正車検が相次ぐ背景には何があるのでしょうか?
「おそらく原因になっていることの一番の問題は、整備士の数が足りないこと。いろんなことが学べるし、日常生活のなかで技術が色々とつぶしがきくという意味ではとても魅力的な仕事なのですが、その魅力が伝わっていない」(モータージャーナリスト 池田直渡さん)
モータ―ジャーナリストの池田さんは、人手不足の背景に、整備士の仕事の魅力が伝わっていないことがあると指摘します。 【←筆者注:まったくとんちんかんなモータージャナリストと称する者だ。】
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元副店長らを書類送検へ トヨタ販売店の不正車検で 愛知県警
時事通信 1/30(日) 20:33配信
トヨタ自動車の系列販売店で不正車検が見つかった問題で、愛知県警が道路運送車両法違反(不正車検)などの疑いで、販売店「ネッツトヨタ愛知プラザ豊橋」(同県豊橋市)で整備部門を統括していた元副店長らを書類送検する方針を固めた。
30日、捜査関係者への取材で分かった。法人としての「ネッツトヨタ愛知」(名古屋市)も同容疑で送検する見通し。
捜査関係者によると、元副店長らは、2018年12月~21年1月、車検を行った5158台の全てで、排ガスや速度計の検査を省略するなどし、虚偽の整備記録を作成した疑いが持たれている。
県警は21年8月、同店を家宅捜索。関係書類を押収するなど捜査を進めていた。
ネッツトヨタ愛知によると、プラザ豊橋の不正車検は中部運輸局が20年12月に行った監査で発覚。運輸局は21年3月、同店の民間車検場としての指定の取り消し処分を行った。
トヨタ自動車によると、系列販売店での不正車検は同店での不正も含めて、全国15社16店舗、計6659台に上った。
#不正車検問題、公正な処分を行え!
今次、中部運輸局は、不正車検の問題で名鉄グループとなる名鉄整備・津島工場を指定整備の認可取り消し処分を発表した。一方、愛知県警は昨年一連のトヨタ不正車検問題の端緒となった「ネッツトヨタ愛知・プラザ豊橋」の副店長を(検察に)書類送検したと云う報じられている。
この2つの愛知運輸局管内での不正車検だが、報道で知る限りだが、ネッツトヨタ愛知の件は、運輸支局の抜き打ち監査で発覚、名鉄整備の件は、同社の自主点検で発覚し届け出た(つまり自首した)という違いがあるのだが、中部運輸支局でのそれぞれの処分公示内容を添付するが、色々興味深い内容が推察できるので、以下に記してみたい。
①ネッツトヨタ愛知の件は、処分は指定の取消と、検査員の解任命令(7名)だが、名鉄整備での処分は、指定の取消のみとなっている。
②ここにはあえて記さないが、一連のトヨタ不正車検問題では、当初のネッツトヨタ愛知以後は、検査員の解任命令でも人数は記さないし、事件が拡大しトヨタ自が自主検査を行い、その結果を持って届け出(自首)して以後の、処分内容は、果たして同じ法律、同じ基準で裁かれたのか疑いを持つ程、処分が軽減されている気配が感じられる。(この詳しい内容は、筆者の過去記事にあるので参照願いたい。)
そんなことから、今次の名鉄整備の検査不正の自首についても、トヨタの処分と整合を取るため、あえて検査員の解任を行っていないのだろうと想像するしかない。
なお、トヨタの不正車検の問題でも恒常的な業務量過多により残業も著しく、整備要員の不足を記しているのだが、背景にはそれはあるのだろう。ただし、検査員とは、そういうこと(業務過多で繁忙)を理由に検査の手を抜く、もしくは省略する様な権限は持たされていない。あくまで、国が決めた検査基準を遵守することが求められるのだ。ただし。従前より筆者は繰り返し記して来たが、工場が繁多過ぎて満足な整備内容がまっとうできなることで、検査にも支障が出ると云うことになれば、検査員はそのことについて意見を述べる権威というべきものがあって当然だと思う。それがなければ、事実上、法を遵守した検査がまっとうできないことは、間違いなかろうと判断しているのだ。
しかし、こうして、一連の問題を分析すると、国交省もことが大トヨタの大きな問題となるに従い、処分検査員数を秘匿したり、処分も軽減したりと、自ら決めた法の基準を、恣意的に当てはめる権限は国交省にはないのだが、こうした不公平を行う事態を眺める時、憤然とした思いを持たざるを得ない。
国交省・不正車検ディーラーの処分を発表
2021-10-21 | 事故と事件
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/66945b24bb41532443f2d25f64d6f655
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相次ぐ“不正車検”の背景に整備士の不足「仕事の魅力が伝わっていない」 養成する専門学校の現場は
メ~テレ(名古屋テレビ) 1/22(土) 7:30配信 記事は整備し不足とする要点のみ抜粋
愛知県津島市の自動車整備工場が、バスの車検の際、必要な点検を怠ったとして中部運輸局は21日、行政処分を発表しました。大きな事故につながりかねない“不正車検”の問題。背景には「整備士の数の不足」がありました。
2021年9月、愛知県警が名鉄の子会社「名鉄自動車整備」の工場に、家宅捜索に入りました。その疑いは“不正車検”です。
会社が調べたところ、2019年6月からの2年間に実施した車検1221件のうち、バスのホイールのボルトやナットの点検をしていないなど、不正な車検が、半分近くの553件ありました。
中部運輸局は21日、この工場に指定自動車整備事業の取り消し処分を行いました。これまで国から指定を受けて車検を行っていましたが、今後は出来なくなります。
「大型車というものは、ひとたびこうした事故になりますと、甚大な被害をもたらす恐れが特に大きいというのが事実。点検整備を行う場合も、そこはよく認識していただきたい。深く認識していただきたい」(国交省中部運輸局長 嘉村徹也 局長 13日)
不正車検が相次ぐ背景に整備士不足 「仕事の魅力が伝わっていない」
走行中の大型ダンプのタイヤが外れた事故 警察は整備不良の疑いも視野に捜査
大型車の整備がいかに大切かを感じさせる事故も起きています。1月18日、岐阜県中津川市の中央道で、走行中の大型ダンプカーのタイヤ2本が外れ、乗用車やトラックなどに衝突し、乗用車の夫婦が首に軽いけがをしました。警察は整備不良などの疑いを視野に原因を調べています。
大型車以外でも不正な車検が発覚しました。愛知県豊橋市の販売店「ネッツトヨタ愛知 プラザ豊橋」では、会社側の説明によると、2018年12月から約2年間、5158台の乗用車などで不正な車検が行われていました。
不正車検が相次ぐ背景には何があるのでしょうか?
「おそらく原因になっていることの一番の問題は、整備士の数が足りないこと。いろんなことが学べるし、日常生活のなかで技術が色々とつぶしがきくという意味ではとても魅力的な仕事なのですが、その魅力が伝わっていない」(モータージャーナリスト 池田直渡さん)
モータ―ジャーナリストの池田さんは、人手不足の背景に、整備士の仕事の魅力が伝わっていないことがあると指摘します。 【←筆者注:まったくとんちんかんなモータージャナリストと称する者だ。】
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元副店長らを書類送検へ トヨタ販売店の不正車検で 愛知県警
時事通信 1/30(日) 20:33配信
トヨタ自動車の系列販売店で不正車検が見つかった問題で、愛知県警が道路運送車両法違反(不正車検)などの疑いで、販売店「ネッツトヨタ愛知プラザ豊橋」(同県豊橋市)で整備部門を統括していた元副店長らを書類送検する方針を固めた。
30日、捜査関係者への取材で分かった。法人としての「ネッツトヨタ愛知」(名古屋市)も同容疑で送検する見通し。
捜査関係者によると、元副店長らは、2018年12月~21年1月、車検を行った5158台の全てで、排ガスや速度計の検査を省略するなどし、虚偽の整備記録を作成した疑いが持たれている。
県警は21年8月、同店を家宅捜索。関係書類を押収するなど捜査を進めていた。
ネッツトヨタ愛知によると、プラザ豊橋の不正車検は中部運輸局が20年12月に行った監査で発覚。運輸局は21年3月、同店の民間車検場としての指定の取り消し処分を行った。
トヨタ自動車によると、系列販売店での不正車検は同店での不正も含めて、全国15社16店舗、計6659台に上った。
#不正車検問題、公正な処分を行え!