私の思いと技術的覚え書き

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車両メーカー仮説謀略論 2018-03-10記述

2021-09-13 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 現在、北朝鮮と米国の様々な駆け引きが行われつつ、近く米朝会談が行われると報じられている。この様な駆け引きとか、極端な場合は強引に戦争に持ち込むなどの際、軍事上の謀略という図りごとが歴史の局面の中、多数行われた中の一端が知られている。つまり、謀略のすべてが明るみになることはない。この謀略は、国家間の戦争だけでなく、企業間、対人間でも、結構あるのだろうことを感じている。ここでは最近感じた謀略という要素が入っているのではないかというクルマ企業関係の事例2つを考えてみたい。

①三菱燃費偽装事件とその後の買収劇
 三菱自は、国交省へ提出する燃費台上試験の基礎数値となる惰行係数を、燃費が良くなる値に違える虚偽報告を行っていたことがOEM提供先である日産自により指摘され発覚するに至った。この結果、三菱自の製造は中断し、その株価は一方的に低下した。そして、日産自の三菱自株の引き受けによる子会社化が果たされたのはご存じの通りだ。
 この流れを見て、何故今を図ったごとくの時期だったのか、OEM提供を受け既に数年は経過しているのに不思議だなあと思わざるを得ない。こんなことは、そもそも共同開発でもあったし、かなり前から日産自は判っていたと考えるのが普通だろう。そして、最終的に三菱自を傘下に組み入れるための資金作りなどの目処を整え、謀略を図ったのではないかと思うのは私ばかりではないだろう。それと、この仮説謀略だが、益子という三菱自の社長は何故か今回の責任を取ることなく生き残っているが、日産自が擁護している発言が聞こえる。これには、今回の仮説謀略劇に当初から参加していたのではないかとも受け取れる。
 余談としてだが、日産自は、本件事件後、自らの完成検査の不適正問題が発覚し、数週間国におよぶ内向けの出荷が停止した。ここで、日産自のティア1サプライヤーたるカルソニックカンセイから、休業せざるを得なくなった日数について固定経費の賠償を要求されるに至ったのだ。そもそも、カルソニックカンセイの95%は日産自が保有していたのだが、三菱自の買収直後、ファンド企業に全株売却されていたのだ。そこで、既に同社は日産の子会社ではなくなっていたのだ。それでも、全売上の85%程度が日産向けだと報じられているし、役員も日産から転籍した者も多いだろうに、よくぞ要求したというか、これは報復だとも感じられる。

②VWディーゼル排ガス不正問題
 これは、世界中を驚かせた問題だろう。あの天下のVWが米国EPAの排ガステストに、車両ECUに組み込まれた不正なプログラムにより試験中だけ排ガスを浄化し、試験外では浄化しないというものを商品としていたという破廉恥事件だ。この問題は、その後、ポルシェだとかベンツなどもリコールを行ったりしているのを見るとき、ECUのサプライヤーが同一だということに思い至る。それがボッシュ社だ。この会社、VW問題の発覚直後、我が社は頼まれ開発したが、試験用であって違法だと通告したなどと報じられていた。そもそも、違法だと知っていながら量産体制に入っているのだから、誠に可笑しい言い訳となろう。
 そして、VW事件の2年も経たない中で打ち出されたのが、20年後を目処にするというZEV(ゼロ・エミッション・ビークル)規制の話だ。このZEVという呼び名を含め、既にVW事件以前から出ていた地域があった。それは、米国カルファルニア州だ。ここからは、まったく憶測の域を出ない話だが、さるべきエスタブリッシュメント(権力者)集団が、ボッシュをほのめかし、ボッシュは関係欧州車両メーカーをほのめかし、米国でチクリとたれ込み暴かせ、現状ZEV化が出来る見込みもないのに、無理矢理進路変更させているとの仮説謀略だが・・・。何れにしても、誰もが思っているだろうし多くの科学者も指摘しているが、EVにしてもFCVにしても、それがCO2やエネルギー消費の削減にならない事は明確だと思えるが。従って、エスタブリッシュメント達も心底から未来の地球のため人類のになんて考えてはいないと思うが、ZEVへの強制変更で何を企んでいるのか。最終目標がナゾだ。


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