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トヨタの不正車検と通じる保険金の不正事案

2022-03-11 | コラム
トヨタの不正車検と通じる保険金の不正事案
 今日もさるべき大先輩となる方と電話でお話ししていて、トヨタ関連ディーラーの不正事件で、検査員が何故で意義を唱えなかったかという問題に至ったのだが、これと類似のことが損保でも起こるといういう経験談について触れてみたい。

 つまり、ある損害調査員が不正事案の端緒を見つけたとしよう。ところが、時として組織はその不正をそれ以上追求することを組織として固辞する場合があり得ると云うことなのだ。このことは、あくまで私の経験に照らせば、その部署の最上職(それが課であれば課長、センターであればセンター長)の意志一つとなることがままある。

 私の損保所属20数年の中で、ほとんどがマジメな上位職だったが、あるアホな課長は、ちょっとした本社クレームとかに極めて弱く、そういう陽動作戦でちょっとでも吹かされようものなら、大マジメに疑わしきだけでは払うしかないのだと公言し、あたかもそういう意識を持った調査員が悪いかの攻撃を行い、私は人事異動で飛ばされることになったのだが、こういう公正さの欠片もない人物が存在すると云うことが許せないことだと感じる。

 ということで、トヨタの不正車検で検査員解任になった実数は、当初のネッツトヨタ愛豊の7名以降は、国交省は人数を隠してしまっているが、私の見立てとしては総員20名は下るまいと考えている。この総員20名のすべてが、自らの国から移植された使命(みなし公務員としての公正性)を失って何ら意義申立をしなかったとは思えないのだ。その様な点では、今回行政処分として検査員解任という個人罰を受けた者の中に、自らは公正論としての意義を申し立てたのにも関わらず、会社がムリ筋を押し通したというのなら、監督官庁および警察もしくは検察に対し、告訴すべきと勧めたい。そこのことが、今回のトヨタ不正車検を再発させないための、最大の効果を持つことは明らかであり、整備士の休息室だとか待遇を良くすると云うのは、2次、3次的なあくまで副次的なものと考えている。

【再掲】疑義事案との闘い(その3)
2021-10-21 | 賠償交渉事例の記録
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/15aec88be25900c087e3f6d4dbcfa7f0


#不正事案の対処は根源を封じない限り再発する


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