私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

社外品パーツのこと

2022-04-15 | コラム
社外品パーツのこと
 社外品パーツとは、各車両メーカーの純正部品でなく、独自のブランドや中にはまったくブランドを表記していない様なものまである。この社外パーツは、ブレーキパット、クラッチディスク、オイルエレメントなどといったメカニカルな機能部品があることがご存じのところと思う。

 ところが、最近はあまり聞かないが、20年程度昔のことだが、フロントフェンダーなどと云うボデー外板パーツにも一部のクルマだが社外部品というのがあった。

 これは、クラウン、セドリック、カローラという様な、比較的量販車でかつタクシーに使われている様なクルマであったことが思いだされる。

 この社外パーツだが、最近思い出話しとして聞いたのだが、台湾での製造が多かったということなのだ。そして、その台湾メーカーは、車両メーカーの下請けとして、純正パーツを作っているということなのだ。

 そういう訳だから、品質としては、まったく純正と変わりない品質を出せるのだが、社外ひんとして提供する場合は、あえて一部だけ恣意的に品質を落としているのだという。その後、メーカーでも社外部品が判る様に、狙われる様な部位の純正ボデーパーツには、メーカー刻印(TOYOTAなど)が入れられる様になり、判別しやすいとか、刻印までを打ってあれば、意匠権の侵害だとして訴えることを含んだ処置が取られる様になったと云うことだ。

 この様なことは、ラジエータなどの機能部品でも、例えばトヨタ車の多くが、デンソーのブランドが付されたものが純正パーツなのだが、何処から見ても純正と変わらないのだが、デンソーのブランド表記がないという事例も見てきた。

 それと、昨今はアマゾンとか楽天、ヤフーショッピングなどで、ノンブランドの機能部品があるが、センサー類の購入はリスクが大きい云うことを経験している。これは、熱線式エアマスセンサー(エアフローメーター)なのだが、独車の多くが純正はVDO(現在はコンチネンタル傘下だが元々は独シーメンス)なのだが、純正は4、5万円するのだが、おそらく中華製だと思うが、5千円で新品として売っている。これを一度だけ付けて乗ったことがあるが、数ヶ月でフェーエルトリムエラー(基本噴射量±20%程度の燃料増減での経過)としてなる。新品は高いので、ヤフオクで中古純正でメーカー品番が一致するものをチョイスして復帰できた。エアマスセンサーなどは、熱線の抵抗値を計測する原理だが、それがそのままECUに抵抗値として入力されている訳ではない。ICを使用した電子的な回路で、それなりの特性を持たせたものでエアマス量にリニアに追従する電圧値の出力を行うのでシビアだ。これが、水温センサーとかだと、単純な抵抗の変化で、温度もしくは油温の変化でそこまでシビアな抵抗値の要求はない様に感じる。

 また、昨今は数が少ない旧車を楽しむ方も目立つのだが、ある意味でメカニカルな部分はなんとかなる様にも思えるが、ボデーの腐食には手を焼くし、取り切れなかった錆びの上にパテ盛って綺麗に塗装しても半年もすると塗面が浮いてクラックが入る。これを平板から板金で曲げ加工とかして継ぎ接ぎして修復もできるのだが、気が遠くなる程の工数を要する作業だ。マトモに工数をレバーレート(時間当りの工賃単価)で乗すると、とても一般的な方には負担できない金額になる。だから、一般的な板金屋さんだと、そういう多くの錆の出たレストアをやりたがるところは少ないのも頷ける。

 こういう場合、すべてのボデーパーツが揃う訳ではないが、リプロパーツがあれば、非常に重宝する。そんなことを記したのが、以下の過去記事なのだ。

旧車レストアについて
2019-05-20 | 技術系情報
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/07624b0dfb0652304678336283a698e0

#社外パーツ #リプロパーツ


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。