私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

気になるカルソニックカンセイ親会社による(伊)マレリの買収とカルソニックとの事業統合

2018-10-23 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 昨日の報道で知る。かつて日産の完全子会社だったカルソニックカンセイ(元日ラと関東精機の合併会社)は昨年、日産に全株式を外資に売却され子会社から離脱しているのだが、今般外資親会社(CKホールディングス)は伊マレリ社の全株式を取得し、子会社に組み入れるとのことだ。そして、マレリ社とカルソニック社を事業統合するという記述も報じられている。

 これを聞いて、思うことを幾つか記してみます。

 そもそも日産がカルソニックを子会社から外したのには驚きました。クルマの頭脳たる最重要な制御部分を作る子会社を切り離した訳ですから、トヨタがデンソーを切り離すことは考えられません。しかし、日産にしてみれば、日立オートモーティブありいの、いざとなれば三菱電機&重工ありので、そこまで支配力を弱めても良いと思っての結論だったのでしょう。というか、三菱自動車を傘下に組み入れることの方が、優先順位が高かったということでしょう。しかし、このことが、将来吉となるのか兇となるかは、見物だなと冷ややかに眺めて居ます。

 マレリの方ですが、自前のクルマメーカーが霧散したブランドだけが残った英国に対し、国策でフィアットグループ傘下に組み入れて自国の自動車メーカーを保護してきた訳です。伊マレリと英ルーカス、そして独ボッシュは、日本メーカーが台頭する80年代ぐらいまでは、世界の教科書たるメーカーだったと思います。日本もずいぶん真似して、欠点を例のカイゼンで直し、台頭できた訳です。その一角たるマレリが、日本のカルソにニックと合体することは、この行き過ぎて過当な世界競争時代に至るまでは予想もできなかったと思えます。願わくば、カルソニックマレリ連合には、既存の日産、ルノー連合なぞ相手せず、盤石とも見えるデンソーやボッシュの牙城を侵食する活躍をしてもらいたいと願います。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。