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0921群馬安中市峠道の左カーブで、大形トレーラーが路外へ横転

2021-09-25 | 事故と事件
0921群馬安中市峠道の左カーブで、大形トレーラーが路外へ横転
 09/2123時頃、群馬県安中市の国道で、峠道の左カーブで、大型トレーラーが、道路右側のガードレールをなぎ倒し法面に横転した。

 この事故だが、2016/1/15に軽井沢で生じた大型バスの路外横転事故と似ている。つまり、事故原因は、当該カーブ路の通過に際して、十分速度を落とさず限界を上回る速度だったことから、路外逸脱横転という事態になったのだろう。

 軽井沢バス事故は、もう少しカーブ半径が大きかった様に思えるが、事故時の速度は約100km/h近いものと報じられている。今回の事故は、カーブ半径も小さくもっと低い速度であっただろうが、トレーラー車で、しかもスクラップ車を20台程載せていたと報じられているので、当該カーブ路での速度限界は、もっともっと小さかったのだろうと想像できる。

 スクラップ車を20台乗せていると云うことは、トレーラーの荷台は、鋼製の大きな深底のバスケットとなっており、自動車解体業社などが使用するものだったと思える。この深底バスケットに、ある程度潰したスクラップ車が積み上げられていたのだろうが、バスケット内で固定もなされているはずもない。こういう、荷台の中で、積荷が動く場合、カーブでの車両挙動は、さらに不安定に働く場合が多いと思える。すなわち、当該カーブで、遠心力が働き、カーブ外側へのロールを生じるが、この際に荷台の中で積荷が荷崩れを起こして、カーブ外側に移動したとすると、一瞬遅れてさらにロールを増す結果となる。この様な現象は、液体を運ぶタンクローリーなどでも生じると知見しているが、この辺りの余裕がない速度での走行が命取りの結果を招いたのだろう。

 ただし、幸い運転車は軽傷とされているのは、カーブ外側の法面が緩やかでそれ程おきな立木もなく、ソフトランディングできたものと思える。先の軽井沢バス事故では、カーブ外側の法面が急傾斜で落差が大きく、太い立木に、車両右前部と、車体中央屋根部を究めて強く押し込んだため、多数の死傷者が生じた悲惨な事故となった。






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大型トレーラー 車道から落下 荷台に車両20台... 群馬・安中市
2021/09/22 FNNプライムオンライン

21日夜、群馬・安中市の国道で、大型トレーラーが車道から落下した。
21日午後11時前、安中市の国道18号で「トレーラーが横転している」と目撃者から通報があった。
警察によると、トレーラーは、上り坂の左カーブを曲がりきれず対向車線にはみ出し、右のガードレールに衝突したあと、山側の斜面に落下したという。
運転手の男性は、打撲程度の軽傷。
トレーラーには、スクラップ車両20台ほどが積まれていて、レッカー作業は、22日午後までかかる見通し。FNNプライムオンライン


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