私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

【再掲】私の思い「粗にして野だが卑ではない」

2023-03-22 | コラム
 以下の文章は、私がサラリーマンを辞めることになった年の1月終盤頃記した一文ですが、結局この年に私はサラリーマン人生を終えることになった思い出深い思いを持つものです。
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2008-01-23夜20時過ぎ記す
 私は異端児なのかしらとも思うときがあります。立会先の工場さんからも時々「あなたは変わったアジャスターですね」と云われることがあります。云われる本人としては、別に変わったことを云ったりしたりしているつもりはないのですが。どうも、一般的なアジャスターとは、私の視点や思考に違いがある様にも感じられます。しかし、私が23年アジャスター業を続けて来て自信を持つことは、数多くの工場さんと信頼関係を築き上げて来られたことだと思っています。
 一方、社内からは私のことを、ある者は「組織人として失格である」と決めつける場合があます。しかし、組織人として対人関係に問題を生じる様な者が、多種多様な人物との間で事故絡みの折衝を、20年以上に渡り続けて来られたのでしょうか。
 そもそも組織とは何なのでしょうか?
 会社の云うことに何ら疑問を持たず、素直に従順に従うのが良い組織人としての素養なのでしょうか?
 私は会社へ数々の提言をする場合があります。それは、会社の追求すべき命題である、損害額の適正妥当化(単なる低廉化ではない)へであり、顧客サービスの向上への前向きのものであります。しかし、時として会社と意見の相違を生じる場合もあります。この様な場合、私は感情を殺し論理的に異論を唱えます。しかし、その異論を唱えること自体を持って組織人失格という、レッテルを貼られる場合があるのです。誠に残念なことだとも感じます。私にサラリーマン勤めはムリなのでしょうか。

追記
 私の好きな言葉の一つに「粗にして野だが卑ではない」というものがあります。石田礼介という人物を記した、城山三郎氏の小説での題名です。粗野な私ですが卑しくはありたくないのです。そして、もっといえば会社に労働は売っていますが、心までを売っているつもりはないのです。

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