連休中の事故発生も多かったと見えて、事故に関連する自動車整備業さん&鈑金塗装業さんも多忙気味となっている様子を感じます。もちろん我々業務も同様となっています。
さて、今回は「プロ意識の欠如のこと」について、記して見たいと思います。
私も年齢50才に達しましたから、江戸時代までで云えばとうに隠居している年齢となってしまいました。そんな中、決して「最近の若い者は・・・」等と云うつもりはありまん。しかし、若い者に限らず年齢をあまり問わず、業務上を中心として触れ合う関係業種の方や我々同業種の方々の中は、プロ意識の欠如された方を見掛ける機会が増えつつある様にも感じられます。自動車整備業しかり、鈑金塗装業しかり、中古車販売業しかり、運輸業しかり、保険会社(代理店やアジャスターを含め)しかり等であります。
自動車整備業でいえば、単なる部品交換屋であって、知識や修理技術情報に疎いが故に部品交換でしか修理が出来ない方がおられます。また、故障を解決しようとして安易な部品交換の連続から、中にはその故障と関係のない部品代をユーザーに負担させている様な場合すら垣間見ることがあります。
鈑金塗装工場でいえば、技術力や知識が不足しているが故に、安易な部品交換で対応したり、ユーザーから品質上の欠点を指摘されても、これが修理の限界だ等と安易な説明でごまかそうとする例等を垣間見ることがあります。
中古車販売業でいえば、オークション等でクルマを見極める目がないが故に、仕入れたクルマの欠点をそのまま購入したユーザーに押し付けてしまったりする例を伝え聞きます。
運輸業でいえば、車両のドレスアップ等には熱心でも、日頃のクルマの点検等は不熱心かつ不十分であって、故障等のトラブルが生じても、何らクルマの知識もなく完全に走行不能に陥るまで走行し続ける様なドライバーの話を聞きます。
我々保険業種の損保代理店であれば、保険契約者さんをしっかりとフォローする意識に欠けた方もおられます。また、私と同業の技術アジャスターでいえば、修理技術等や関係法令への知識不足や、ものごとに対する十分な思考といったものが欠如している方がいます。そんな方は、単に「会社で決まっていることだから」等の不十分な説明のまま、それを押し付けようとしてトラブルとなったり、不適切な保険金の支払いとなったりする例が見られますが非常に残念なことだと感じます。なお、私が100%そうではないという自信はないのですが、少なくともそうはならない様、何時も自戒はしているつもりです。
従前、「職人気質と思い感じること」として記したことと共通することですが、その道のプロと云われるからには、会社等から与えられる種々の研修に前向きに参加するのは当然のことですが、それだけでは絶対に不足だと感じます。自らが、絶えず関係する周辺知識の吸収に自助努力し、ユーザー等接する相手の訴えに常に真剣に対応しつつ、その業を極めて行くのが、プロと呼ばれる者だと思うのです。以上、非常に生意気を記しました。