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米NHTSA・レベル2ADASレポート

2022-07-12 | コラム
米NHTSA・レベル2ADASレポート
 下記のGigazineというニュースソースの記事を見ると、自動運転車の事故はテスラが3/4を占めているということを主眼としている様に見える。しかし、本家NHTSA( National Highway Traffic Safety Administration:米国道交通安全局)のソースレポートでは、そのことを主眼として報告しているのではないことが伺えて興味深い。

 自動運転のレベルは、NHTSAではレベル1~5までを決め、そのことは日本でもそのまま流用して国交省規定としているのだが、ここではADSとレベル2ADASの違いを以下の如く説明している。

・ADS(Advanced Drive Systems:先進自動運転システム:通常レベル3~5)
・レベル2ADAS(Advanced Driver-Assistance Systems:先進運転支援システム)

 その上で、レベル2ADASは「運転支援システムが作動しているときに速度とステアリングの両方の入力を提供しますが、人間の運転手は常に運転タスクに完全に従事し続ける必要がある。」と違いを強調している。このことは、未だADS(レベル3~5)車はほとんど市販されていなく、レベル2ADASなのだという前提にあることを前提としたレポートなのだということを気付かせてくれる。

 それと、NHTSAでは報告要件として、以下を定めて指定されたエンティティ(事故の実態(内容))に、死亡事故など重大な事故が生じた場合に、ADSおよびレベル2ADASの両方のについて、報告を求めてる。このことは、日本の国交省では、未だ定めていないと解釈している。

 その上で、月別のレベル2ADASが起こした報告事故件数を月別にカウント(本年5月は15日現在まで)しており、また車両メーカー別件数もカウントしているところで、このことから冒頭のADS車事故の3/4はテスラという記事になっていることが判る。



 ここからは個人の想像を含むが、テスラの場合、レベル2ADASが採用されて一番普及台数が圧倒的に多いということが事故の3/4を占めたと思える。なお、ホンダも結構多く1/4程度はある様に見えるところは気になるところだ。

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【ソースURL】
自動運転車の交通事故件数ナンバー1はテスラ、2位がホンダで3位はスバル
Gigazine 2022年06月16日 14時05分
https://gigazine.net/news/20220616-tesla-auto-pilot-clash/


Standing General Order on Crash Reporting | NHTSA(クラッシュレポートに関する常設の一般命令| NHTSA)
https://www.nhtsa.gov/laws-regulations/standing-general-order-crash-reporting


#米NHTS報告レポート #ADSおよびレベル2ADAS報告規定


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