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ユーザーニーズでバッテリー交換できないスマホの思想

2021-06-30 | コラム
ユーザーニーズでバッテリー交換できないスマホの思想
 現在使用中のスマホは都合3台目で、2年ほど前に買い替えたものだ。それ以前のスマホは、新品購入時に予備バッテリーを会わせて別に購入し、長時間の外出とか出張時に備えていたものだった。それというのも、幾らバッテリーがリチウムイオンと高性能になったからといえ、バッテリーの寿命は使用期間と必ず相関性があり、劣化するのは宿命のことを認知するからだった。

 しかし、現在使用中の3台目では、ユーザーサイドでバッテリー交換が余程詳しい者ならできるのだろうが通常ではできず、工場へ移送しての交換になるという説明で止むなく納得したものだった。

 私のスマホはアンドロイドだから、iフォンみたいに高価ではないし、そもそもiフォンは登場時点からバッテリー交換がユーザーサイドでできなかった。

 ここでは、何故寿命があることをメーカーも承知のハズのバッテリーがユーザーサイドでできなくなったのかを考えてみたい。

 まず、メーカー側の説明だが、バッテリーをユーザーサイドで交換できない式にすることで、より大容量の専用バッテリーを搭載できるとか、防水機能を向上させることができるという言い分が公式アナウンスとなるのだろう。

 しかし、スマホの機能というより速度(操作レスポンスと云っていいかもしれない)は、年々ソフトの機能向上で動作アルゴリズムが複雑化し落ちるとはいうものの、同じOSで動作する以上、数年前のスマホでも長く使えるものだ。

 ちなみに、私はスマホよりPC中心にネットの閲覧やメールの送受、ブログなどの記述を行っている。PCも年々、CPUやGPU(画像用プロセッサー)の性能は向上しつつあり、新しいソフト(アプリ)では、やはり古いPCでは動作が重くなると云う傾向は否めない。しかし、私の自作PCはCPUとマザーボードは、既に10年前の製品(i7860でi7の初期製品)で、CPUベンチなどの性能では、最新式より20倍ほど遅いことになっている。しかし、実使用で、1/20の速度で動いているというストレスを感じる機会はない。それよりも、MSが作ったWindows10のアルゴリズム不適切でHDDアクセス100%になるなどの不具合に陥るケースが多い。まったく、独占企業の殿様商売しているOSは使いたくないのだが、業界デファクトスタンダード化してしまっており、如何にもユーザーとしては別選択が困難だ。そんな不具合を内在しつつも、HDDのシステムドライブをSSDにしたり、GPUカードが故障して入れ替えたり、HDDの容量不足で2回ほどより大容量のものに交換したりして使っている。そもそも、最新式CPUで20倍速いというのは、マルチタスク動作の速度のことを前提にしており、シングルタスクだと2倍程度しか早くなっていないのだ。コンピューターの専門家だとか高度なグラフィックアプリだとかゲームをまるで使わない者に、20倍速いという恩恵はあり得ないのだと判断している。

 PCの話しに流れたが、スマホも同じ基本OSを使用している限りにおいては、古いスマホで動作しないアプリは一部にはあると想定されるが,極一部のものだろう。それより、ゲームなどで画面の動きの速い描画が向上する程度の話しと思っている。であるなら、バッテリーはユーザーサイドで交換可能にして、長く使える様にすれば良いハズだろう。

 それを、バッテリー交換をユーザーサイドにさせず、工場へ移送しなければできなくするという思考は、新品に買い替えさせようというメーカーの思惑が透けて見える。


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