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 私の思いと技術的覚え書き

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いよいよ開戦直前に状況に酷似

2021-06-24 | コラム
いよいよ開戦直前に状況に酷似
 今日、天皇が「五輪の開催に懸念を拝察」と宮内庁長官が発表したという。これは、天皇は直接的な政治には関われない法律付けとなっており、本人直接の会見での発言も困難と判断する中、官僚としての宮内庁長官を通じて現在の心境を伝えたと解すべきものだろう。

 ところがこの宮内庁長官の発言を聞いた加藤官房長官は、「宮内庁長官自身の考え方を述べられたと承知している」と述べたと報じている。つまり、宮内庁長官が勝手に自己の思いを天皇の言葉として語ったと云う訳だが、驚くべき曲解というべきだろう。

 これ以前から、管首相ならびに政府首脳や取り巻き官僚立ちと、IOCは何が何でもオリンピック開催で突き進んでいる訳だが、その前頭句としては「国民の安全を考慮して」で始まるのだが、誠に筋の通らない発言をよくも繰り返すと、私も含め呆れ返っている国民が大多数ではないかと思える。また、伝えるマスコミもある程度は批判的ではあるものの、非常に抑制的で、積極的に現在の進め方を批判する大手メディアはない。

 これらの状況を見て、一部論者の中では、旧大本営と同じだという声も聞こえてくる訳だが、現在を生きる私達は、何故客観的に見れば負けると判っている戦争に、むざむざ突き進んで行ったのは、こういう雰囲気が為せたんだろうということを改めて思う。


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