私の思いと技術的覚え書き

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重大事故が続く(横浜踏切事故)

2019-09-05 | 事故と事件
 このところ重大事故が続き過ぎる。
 今日昼前の頃、横浜市神奈川区の京浜急行踏切での大型トラックと列車の下記報道の事故が生じた。

 この報道および事故の映像から以下のことが読み取れる。
 何らかの原因で踏切内で停止していた大型トラック左側面に列車先頭車両の左前が衝突し、当該トラックは90度廻され電車左側方に沿う様に引きずられ大破している様だ。トラックのバンボデー荷台は引き裂かれる様に破壊され、周辺一帯に積荷のレモンが散乱している。なお、トラックの運転席は、電車の後方に向いている様だが、運転席の損壊具合は良く判らないが、事故直後当該トラックから出火したが、程なく鎮火された様だ。

 この事故状態から察するに、当該トラックは列車進行方向から見て右側から踏切に進入し、車両重心位置より後方寄りで列車と衝突したであろうことが推察される。しかし何故踏切内で立ち往生していたのか?、今後の報道など調査の経過を注目したい。

 この事故、トラック運転手は死亡したらしいが、列車先頭車両は45度ぐらい傾いているが完全に転覆せず、電車の車体変形もそれ程なく済み、乗客の負傷も重傷者はいないことは不幸中の幸いであったと感じる。しかし、少なくとも列車の2車両、線路や諸施設の復旧、そして営業補償金まで含めた損害額は、軽く億は超すだろう。対物保険無制限に加入していれば良いが、そうでないと該当トラックの運送会社の命脈は尽きるだろう。
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京急脱線事故、男性1人死亡29人けが 一部で運休も 2019年9月5日13時50分
 5日午前11時40分ごろ、横浜市神奈川区の京急本線「神奈川新町第1踏切」で、青砥発三崎口行きの快特電車(8両編成)がトラックと衝突、1~3両目が脱線して先頭車両が横倒しになった。神奈川県警によると、トラック運転手とみられる男性1人が死亡したほか、29人がけがを負い病院に搬送された。横浜市消防局によると、このうちトラックの運転手(67)とみられる男性が死亡したという。

 京急などによると、現場は神奈川新町駅と仲木戸駅の間。県警によると、「火が出ている」という通報があり、先頭車両周辺からは黒煙が上がった。衝突したトラックは果物約660ケースを運んでいたという。

 事故の影響で、京急川崎―上大岡駅間の上下線で運転を見合わせている。現場の踏切は遮断機や警報機に加え、踏切内で車などが立ち往生した場合に列車に知らせる「障害物検知装置」も設置されているという。

 事故を受け、政府は5日正午過ぎ、官邸危機管理センターに情報連絡室を設置。運輸安全委員会は、同日中に鉄道事故調査官を現地に派遣する方針。
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踏切内でトラック立ち往生=運転手死亡、乗客ら29人負傷-京急脱線事故 2019年09月05日18時46分
 横浜市神奈川区の踏切で京急線の快特列車とトラックが衝突した事故で、トラックが踏切内で立ち往生していたことが5日、京浜急行電鉄への取材で分かった。車などが取り残されていることを知らせる障害物検知装置が作動し、電車の運転士は非常ブレーキをかけたが間に合わなかったという。

 神奈川県警によると、トラック運転手の男性(67)が搬送先の病院で死亡し、電車の乗客ら29人が負傷した。県警は男性がトラックを立ち往生させたのが原因とみて、自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)容疑も視野に調べる。
 目撃者によると、トラックは線路脇の道路から右折して踏切に入ったものの曲がりきれず、ハンドルを何度も切り返していたという。京急が設置した監視カメラには、トラックが踏切内で立ち往生する間に遮断機が下りる様子が映っていた。

 事故が起きた神奈川新町-仲木戸間の制限速度は時速120キロ。障害物検知装置が作動し、運転士に踏切内の異常を知らせる赤信号が点滅していた。ただ、ブレーキをかけても完全に停止するまで最大600メートル進むという。
 衝突したのは千葉県香取市の運送会社の大型トラック。同社によると、運転手の男性は横浜市から千葉県成田市に果物を運ぶため、5日午前4時ごろから働いていたという。
 事故当時、電車には乗客約500人が乗っており、1~3両目が脱線した。運輸安全委員会は5日、事故原因を調べるため調査官3人を現場に派遣した。
 京急は6日夕のラッシュ時間帯までの運転再開を目指すとしている。
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