眺め良い海と”とんび”から思う

　春の兆しを見ようと、西伊豆の海岸沿いに南下しつつ眺めの良い風景を楽しみました。残念ながら春の兆しは今一歩といったところだったのですが、ふと空を見上げると”とんび”が気持ちよさそうに上空を旋回してました。

　そこで思った関連することの、２つほど記してみます。

　ことわざの「とんびに油揚げ」の如く、海べりでサンドイッチやおにぎりを食べようと手にした食べ物を口に入れようとした瞬間、フッと食べ物がなくなり唖然としたという話しは時々聞きます。正に「とんびに油揚げ」状態なのですが、とんびの急降下、動体視力、運動能力の良さには驚嘆すべきものがあると思うものです。

　話しは第二次大戦中の米国の急降下爆撃機、SBDドーントレスという機種のことを記してみます。この機種は、日本海軍の脅威となるべき大きな戦果を上げたものです。その理由は、頑丈な機体による高い急降下性能にあり、最大ダイブ角度は７０度にもなったそうです。防戦する日本海軍は、高角砲で迎撃しようと試みるのですが、降下角が急で速度も高いため、有効な防御が困難を極めたことでしょう。そして降下角の大きさは、短時間での接近と、命中精度の向上に結び付いたことでしょう。また、爆弾投下後の急上昇時には有効なダイブブレーキ（穴あきフラップ）と高い機体強度がものをいったはずでしょう。