私の思いと技術的覚え書き

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バスの電装トラブル(ストップランプ消灯せず)・・・続編

2017-04-17 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 過日記した、ストップランプが点灯しっぱなしで消えないという大型バスであるが、診断通りに新品ストップランプリレーに交換したところ完治した。ところで、今更ながら気付いたが、同車のストップランプは合計8個(全て24Vダブル球・25/10W)が使用されている。そして、ストップランプリレー内部回路は2系統に分割されており、片側の系統(4ヶ所)のストップランプが点灯したままとなり、別系統は正常作動していたのだ。このことにもっと早く気付いていれば、約2時間を要してしまった原因追及は、もっと容易だったものと反省するところなのだ。

 ところで、改めて不具合リレーを分解し、その接点(1回路2接点)を観察して見たのが写真である。そしてリレーを接点を覆うカバー内部を写した写真も掲載して見る。これを見るに、いかに接点アークが多く発生し続けていたことが伺われるのである。

 ここで、ストップ球25W×4として概略の定常電流を計算してみれば約4Aとなるのであるが、電球やコンデンサーが負荷の場合、接点ON時にミリセカンドと極短時間であるが10~20倍の電流が突入電流(インラッシュ・カレント)として流れるとものの本には記されている。これは発熱体の抵抗値が温度上昇により上昇することや、コンデンサーが一気に充電されるために生じることによる。一方、コイルやモーター系のものは突入電流の他に、接点OFF時に逆起電力(サージ)による過電流が生じることも知っておく必用があるのだろう。設計・製造メーカーでは、これらの過電流を十分見込んだ上で、接点容量を確保しているのだろうが、何れにしてもリレーやスイッチなど接点には寿命があるということは、特に旧車を扱う者は意識する必用があるのだろう。




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