米国では日本の様な健康保険における国民皆保険制度がないと云います。米国民は必要に応じて民間損保等の保険に加入しているそうです。そんな中、低・中所得者層では、保険に入らない(入れない)から、大概の疾病や負傷でも我慢して病院に行かず、個人で売薬等で治療を行うのだそうです。また、民間保険に加入している場合でも、その損保の承認がなければ治療の開始すらできないのだと云います。正に金のある者とそうでない者が、人の生存において格差を生じているとも感ぜられることです。
もし、現在の日本で国民皆保険制度が廃止され、米国の様になったとしたら、病院の患者数は一気に2~3割程度は縮小してしまうことでしょう。従って、現在でも云われている、地域毎の医療格差も拡大するでしょう。
さて、クルマの保険のことですが、自動車事故絡みで修理工場における保険事故の比率は70%程度だと云われています。ですから。もし自動車保険という制度がなければ、現在の事故リペア(鈑金塗装)という市場は、大幅に縮小してしまうこととなるのでしょう。ところで、昨今気になることとして、近年の不況の高まりもあるのでしょうが、車両保険はともかく対物保険にも入らず事故をなさる方が増える傾向にある様にも感じられます。また、事故を起こした方の中に、車検切れで運転しているという方すら見られます。恐ろしいことと感じられます。