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 私の思いと技術的覚え書き

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日野大型トラック生産再開へ

2023-03-02 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
日野大型トラック生産再開へ
 日野自動車が昨年3月以来生産を中断していた主力大型トラックの再生産を再開すると云う。
 これは、昨年排ガス検査方法などの不適切を理由として、量産車に許諾される型式指定を取り消されことによるが、1月末に再型式指定を取得したことによる。

 しかし、型式指定を取り消されるということは、本来既存販売車種の車検の有効なども、型式指定が有効の前提で成立しるものであり、これがため、米国でのVWの排ガス不正では既存販売車種の継続使用が不可能となり、既存販売車を車両メーカーが買い戻しすることで、不正に関わる損失額が大幅に膨らんだということがある。

 このことは、道路運送車両法上からは、まったく同一のことで、型式指定を失えば、本来い販売済み車両もそもそも車検も失効し使用できないことになるのだが・・・。

 しかし、そこは流石に大企業に思いやりのある国交省であり、道路運送車両法では、だだし文があったのだ。つまり、「ただし、国土交通大臣が認めた場合はこの限りでない」という一文が条文末尾に記されているのだ。

 しかし、このことは、何時までもこのまま経過して良いという条文とはなっていない。つまり、型式指定取り消しの既販売車については、何らかの改修(リコール相当)により、型式指定を復活させるということが要求されるのだ。

 一番手っ取り早い確実な方法は、今次再型式指定を取得した、改修済み新エンジンや排ガスシステム、排気系部品をそっくり交換するリコールを行えば、すっきり解決できるのだが、これだと原価ベースでも1台単価で300万は要するだろう。これだと流石にメーカー損失が大きすぎ、なんとか理屈付けて安価なリコール処置で行う算段だと思えるところだが、さてどうやって誤魔化すか見物だなぁと見つめようではないか。

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日野自動車が大型トラック「プロフィア」生産再開
ニュースイッチ 3/2(木) 9:10配信
 日野自動車は3月上旬、型式指定を再取得した大型トラック「プロフィア」の生産を再開する。1月31日に国土交通省から型式指定を再取得し、2月15日に出荷を再開していた。型式指定を再取得した車種の生産を再開するのは始めて。主力の古河工場(茨城県古河市)で生産する。
 生産を再開するのは「A09C/尿素SCR」のエンジンを搭載した大型トラック「プロフィア」。同車両の22年3月期の国内販売台数は約9300台で、同期に国内販売したトラック、バス合計の約15%に上る。
 2022年3月に国交省から自動車を量産・販売するために必要となる型式指定を取り消す行政処分を受け、3月以降は生産をほぼ止めていた。


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