私の思いと技術的覚え書き

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5Gとは何だ?

2019-12-17 | コラム
 最近さかんに聞かれる5Gという言葉だが、次世代移動体無線通信の規格のことだ。移動体用の無線通信規格は、アナログの1Gから、デジタル化した2G、そして、3Gが主流となると共に、その拡張規格としてのLTEというべき規格で更なる高速度化を達成した。このLTEの発展型たるLTEアドバンスドという規格が登場するに至って、これを4Gと規格されるに至った。通信速度は、50Mbps~1Gbpsだという。

 拙人としては、もう十分、これ以上いらないとは思うものの、人の欲望(というより企業や権力者共の金儲け)には際限がない。さらに高機能を求め、通信容量を高めたのが次年(2020年)から商用稼働し始めるという5Gという通信規格となる。5Gの通信速度は下り20Gbps、上り10Gbpsを目指しているという。しかも、高信頼度と低遅延を主眼にしており、通信成功率を99.999%、遅延時間を0.5sec以内とするスペックを求めている。

 そして、4Gから5Gへの革新において、速度や信頼性の向上の他に大きなコンセプト追加となるのがIoT(※)というのが軸となる。つまり様々な物(シィングス)をインターネットで認識し、連携動作を可能にする技術だ。例えば人が手で様々物に触れ動かす場合、手の表面では物の硬軟とか表面の質感を検知し、しかも動かそうとしたした時、反力を認識することで的確な動きを実現している。これと類似な環境を生みだそうとした時、インターネットを流れる端末数は桁違いに増加して来る。5Gでは1平方キロ以内に100万台の端末があっても動作できることを目指していると云われる。

※IoT(Internet of Thigs)の略だが、これは日本の独自OSたるTRONを提唱していた坂村健氏が延べていたユビキタス(何処でも)コンピューターの理念と共通するものだろう。残念ながらTORN-OSは米国の覇権主義の前に屈せざるを得なかったが、様々な組み込み機器の制御用OSとしては、相当に浸透しているとこがあると聞く。この5Gが秘めたポテンシャルを引き出すために、TRONベースのマイクロユビキタス端末がさらに増加しつつ、凋落した電子立国の復権、すなわちメイドインジャパンのあらゆる機器の復権を願うところだ。

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