私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

テスラで居眠り運転で停止命令

2021-05-20 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 テスラも含め、半自動運転付き車両の問題が最近の報道で増えている様だ。
 今回のは、パトカーが明らかに目を閉じて寝ている運転のテスラ車を発見し、約3キロ余りサイレンを鳴らし追尾しつつ停止を命じたという。

 現代の自動運転はレベル3程度で特定の環境(高速道路など)で自動運転ができてしまう。ただし、自動運転と云っても完璧ではないんで、運転手の関与が必用になるものだとメーカーでも述べている訳だ。

 この様なことで現在のところ自動運転状態でも、運転手は覚醒状態で何時でも緊急事態に対処が求められているのだが、この自動運転ができるがため、運転者の眠りを誘うという問題はある様に思える。このことは、単なる衝突安全ブレーキでも、自動ブレーキ付きだと、漫然運転を惹起させることも想定できる。

 テスラ車の場合、ステアリングホイールに手の重みを検出するセンサーが用意され、これが鉄道車両で呼ばれるデットマン装置相当になっているとはいうものの、現実には今回事例の様なハンドルに手を掛けて寝ているという問題が散見される

 これは想像だが、NHTSA(国運輸省道路交通安全局)でもこのことは認識しており、運転者の意識レベルをセンシングするさらに強化したデットマン装置(これには瞳の動きとか脳波を検出モニタリングする等)の併設を求めるべきか検討しているのではないだろうか。
-------------------------------------------------------------------
オートパイロット使用中に寝ていた?、テスラ車運転の男性に停車命令 米
5/20(木) 9:29配信 CNN.co.jp
オートパイロットで走行中の男性が車を走らせながら眠っているようにみえ、保安官代理らが車の停止を命じたことがわかった

(CNN) 米ウィスコンシン州ケノーシャ郡の保安官事務所は20日までに、電気自動車大手テスラの車の自動運転支援機能「オートパイロット」を使用中に運転席で寝ていたとみられる男性に停車を命じたことを明らかにした。

男性はイリノイ州在住の38歳で、16日に停車を命じられた。

声明によると、保安官代理の1人がウィスコンシン州とイリノイ州の州境付近で男性の車に横付けしたところ、「男性の頭が下がり、道路を見ていない」のが目に入った。保安官代理は警察車両のライトとサイレンを作動させたまま、約3.2キロにわたってテスラ車を追跡。その後、運転手は停車を命じられていることに気付いた。

保安官事務所が公開したボディーカメラの映像では、保安官代理の1人が「約3.2キロにわたって追跡していたが、あなたは寝ていた」と話す声が聞こえる。「追い抜いてあなたの方を見たところ、目が閉じられていた。オートパイロットを搭載しているのは分かるが、もし何か起きた場合、それでは急停止する意識的な判断を下せない」との声も聞こえる。

映像の中で男性は保安官代理らに対し、疲れていたが寝てはいなかったと繰り返し主張。停車を命じられた時は仕事に向かうところだったと説明している。

保安官代理らは不注意運転の疑いで男性に出頭を命じ、運転不能な状態だとしてテスラ車のけん引を命令した。

保安官事務所によると、テスラは運転手にオートパイロット使用中でもハンドルを握り続けるよう要求。テスラは公式サイトで「現在のオートパイロット機能では運転手による積極的な監督が必要であり、車両が自律的になるわけではない」としている。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。