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ロシア旗艦「モスクワ」ミサイル攻撃で爆沈

2022-04-17 | コラム
ロシア旗艦「モスクワ」ミサイル攻撃で爆沈
 このロ・ウ戦争は、何が真実か判らなくなって来ているのだが、先日の報によると、ロシア艦隊の旗艦「モスクワ」(巡洋艦)がウの対艦ミサイル「ネプチューン」が命中し沈没したととのことで、この沈没をロも認めている。

 Netで見ると「ネプチューン」はウの対艦ミサイル兵器だが、元々ロシア製のミサイルを、その制御系のアップグレードにより誘導性能などを向上させたものの様だ。

 洋上における対艦ミサイルの攻撃は、ミサイルが海面を這うように飛ぶ(海面上数m)と云うのが特徴の様だ。これは米国産で海自でも使用の「ハープーン」と類似のミサイルだと想像する。

 この海面上を低い高度で飛翔するということだが、相手艦が高性能レーダーを有していてもとしても、そのレーダー索敵範囲は地球が丸いことより、およそ10km程度に制限されてしまう。だから、ミサイルが亜音速(800km/h=222m/sec)で飛べば、レーダー補足してから45秒しか残された時間はないのだ。

 米機動部隊は、空母を中心に複数のイージスで海上、海中などを警戒するが、何れも艦のレーダーだけでは索敵距離に限界があるので、早期警戒機(ホークアイE-2C)などで、機動部隊の外周を作戦高度9千m以上で遊弋させてレーダースキャニングする。この機上のレーダーとイージスのCICとはリンク機能で連動しており、イージスのコンバットシステムではもっと早くから警戒態勢に入り、対向ミサイルの発射などの処置を取れる。

 しかし、こういうミサイルは1機軽く億円を超える兵器であり、しかも化学物質を使う兵器というのは寿命もあるのだ。そういう中で兵器を消費し、補充することに喜びを持つ軍事兵器産業の姿がある。


#ロシア旗艦モスクワ沈没 #軍事兵器産業


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