私の思いと技術的覚え書き

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マット塗装の塗装料金はどう考えるべきか

2022-11-11 | 車両修理関連
マット塗装の塗装料金はどう考えるべきか
 私には理解しがたいという思いもあるのだが、カスタムとして個別に施すのならまだ判るのだが、現在のところ輸入車(ベンツ、BMW)らしいが新車のボデー外観塗装にマット(つや消し)塗装を施している車両が出て来ている。なお、これは一部細部のことで旧来からあったと思えるがGRヤリスとかCH-R特別仕様とか、スープラ(これはBMWで作るトヨタブランド車)だが、ボデー外観にマットカラーがある様だ。車両メーカーがこういうマット塗装を生み出す理由は、前面受けしないのはあえて承知で、一部の個性派を引き付けようといモノなんだろう。

 このマット塗装のツヤ感の落とす原理だが、塗膜表面の平滑さを極端な云い方となるがザラザラにして、光の反射を抑えマット感を出している様だ。ただし、この新車でマット塗装が施された車両の事故車修理を行う前提において、修理の施工者(BPショップ)として、どういう材料が技術がという問題もあるが、あくまで客観妥当な修理費を模索する見積人たる者(私)としてどう考えたら良いのだろうか。ここで、マット塗装における料金(作業時間)が増える要素と減る要素を以下の様に整理してみた。

1.増える要素
・材料として、マット塗装の場合、ベースカラーにフラットベース(つや消し剤)を混入する場合もあるのだろうが、私がたずねてみたBPショップ(RM使用)では、マット用のクリアとして➀つや消し大、②つや消し小の二種があり、これを使い分ける、場合によっては混合してオリジナルのツヤ感に合わせるという。

・マット塗装はミガキという作業工程は基本的にない。ただし、ブツが付いた場合の処理は困難となる。ブツが極小さく少数であれば、ブロックなどで処理できる場合もあるだろうが、作用環境とか養生不良により多くのブツが生じた場合は塗り直すしかない。

2.減る要素
・先にも述べた通りミガキの作業は基本的になくなる。なお、ミガキ時間は塗装作業総時間の中でどの程度の占有率を有するのかは一概に決め付けられないが、新車では相当以上の高級車ではミガキ行程はあるが一般車ではない。ただし、アフターとしての補修塗装の場合は、吹き付け面の荒れの大小もあり、皆無にすることは事実上難しい。ここでは10~20%程度の時間はミガキ作業になるのかとあくまで想像している。


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