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運転中着火したライターを座席すきまに落とし全焼

2022-07-12 | 事故と事件
運転中着火したライターを座席すきまに落とし全焼
 7/9熊本県菊陽町で生じた車両火災だが、運転中にオイルライター(ジッポの様なものか?)を点火した状態でおそらく運転席シートとセンターコンソールの隙間にでも落として火災になったと想像される事件だろうと想像する。

 記事からは20分に消火されたが全焼し、運転手の男性は右手薬指に火傷を負ってるという記述がある。これらから想像するに、走行中にまず着火ライターを落としヤバイと付近の駐車場に入り停車して、ライターを除去しようとあがいたが火災は大きくなり、消防車の到着を待ったが全焼してしまったということであろう。

 車種などは報道動画からは判然としないが、ライター落下からおそらく数分以内であれば、未だ火災の範囲は限定されており、消火器でも噴霧すれば確実だが、1L程度のペットボトルのジュース類を該当部付近に降り注ぐことで消火できた様に想像できてしまう。その様な点では、運転手の判断ミスというべき対処手法が適切ではなかったと思えてしまう案件だ。

 おそらく、ライターの火は、フロアカーペットというより、シートのクッション材として使用されるウレタンに引火し、急速に火力を増していったと想像もできるが、すべての運転車にこの様な対処を求めることも困難かもしれぬとも思える事案だ。

 なお、過去の車両火災の事例として、この様なオイルライターでなくて、カチンという電気火花で着火するライターが、電動シートレールとか電動ステアリングコラムなどの間に落ち挟み込まれることで、それら装置でライターの着火が生じ火災になった事例が報告されている事例を少数だが見たことがある。
 いずれにしても、火災というのはガソリンなどの着火性の良い物質でない限り、瞬時に燃え広がるなどと云うことはなく、特に車両室内に使用される素材は、瞬時に火が付く様な強燃性ではなく、難燃性である規格が定められている訳で、着火原因から5分程度以内であれば部分焼損程度で消し止めることができる事案と思える。ただし、これも落ち着いた的確な判断と、その様な知識のあるなしで、以下に初期消火を適切にできるかで被害の程度は大きく変わる様に思える。

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座席の下に落としたのは「オイルライター」 火が消えず…車が“全焼”
日テレNEWS 7/11(月) 20:03配信
 9日、熊本県菊陽町の駐車場で、黒煙を上げ、炎に包まれる1台の車をカメラが捉えました。警察によると、男性が運転中に、たばこを吸おうと着火したオイルライターを落としてしまい、座席の下に入り込み、燃え広がったということです。
   ◇
 9日午前10時ごろ、車の所有者から消防に「車内にライターを落として燃え広がった」と通報がありました。
 警察によると、男性が運転中に、たばこを吸おうとオイルライターを着火。しかし、ライターを落としてしまい、座席の下に入り込んでしまったということです。オイルライターは手を離しても消えないため、燃え広がったというのです。
 火は約20分後に消し止められましたが、車は全焼し、男性は右手薬指に軽いやけどを負ったということです。
ソースURL:https://news.yahoo.co.jp/articles/1da0fcaee38e70caa06dd443770f0d0af3a0956b


#熊本菊陽町 #車両火災 #火の付いたオイルライターを誤ってシート隙間に落とす


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