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陸自ヘリUH60JAどうやら墜落事故

2023-04-08 | 事故と事件
陸自ヘリUH60JAどうやら墜落事故
 報道によると、宮古島付近の海上に、陸自ヘリ10名搭乗が墜落した模様だという。
 ヘリの機種はUH60JAでおそらく米軍UH60(通称ブラックホーク)を川重辺りでライセンス生産している日本仕様に機体の様だ。
 ヘリコプターの場合は、ジェット戦闘機の様な緊急脱出装置は装備されないのだが、ヘリコプターの場合は、例えエンジンが停止してもギヤードタービンとの駆動連結を切ることで、落下によるオートローテション機能が働き、主ローターが落下速度で自由回転することによる揚力発生で、落下速度が減速できるという機能を持つのだが、それも機体姿勢が水平であるのが前提のことだ。

 水平でオートローテション落下した場合の海中での脱出訓練は一応なされていると思えるが、機体姿勢が悪く高速で海面に叩きつけられる様だと、到底搭乗員は負傷してしまい、脱出はおぼつかないだろう。

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宮古島付近、不明陸自ヘリ墜落か 3月点検「機体問題なし」
共同通信 4/7(金) 16:36配信
 沖縄県の宮古島付近で10人乗りの陸上自衛隊UH60JAヘリコプターが行方不明となった事故で、ヘリは3月下旬以降、50時間飛行した機体が対象の「特別点検」や、安全性を確認する飛行をした結果、機体に問題ないと判断されていたことが7日、陸自への取材で分かった。
 搭載されていた救命用ボートは折り畳まれた状態で洋上から見つかっており、広げる時間がないほど急なトラブルに遭い、墜落した可能性がある。陸自が事故原因を調べている。
 防衛省関係者への取材で、ヘリには熊本県に司令部がある第8師団の坂本雄一師団長(55)の他に師団幹部らが搭乗していたことも判明した。防衛省は、10人の内訳を第8師団司令部5人、師団傘下の第8飛行隊4人、宮古島に拠点を置く宮古警備隊1人と明らかにした。陸自機の事故では、1968年2月に愛媛県内で8人が死亡したヘリ墜落が過去最大という。
 自衛隊の艦艇や航空機、海上保安庁の巡視船が捜索を続行。浜田靖一防衛相は7日午後、「捜索・救助に全力を尽くす」と記者団に述べた。


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