私の思いと技術的覚え書き

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今朝投稿の踏み間違い関連評から、さらに思う人物像

2019-07-23 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 今朝、水野和敏氏の論弁というか言葉を聞いて、正直云ってストンと腹に落ちないという感を持っていた。そこで、もう一度考えながら読み込んでみた。

 どうも引っかかるところは、アクセルが吊り下げ式(ペンダントタイプともいう)かオルガン式かという問題に関してなのだ。その下りの2人の会話を抜き出してみよう。
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フェル:ペダルってオルガン方式のほうが危ないのですか?

水野:危ないか危なくないかはレイアウトとの関係やストローク量や操作力とのバランスなどで一概には言えないけど……。

フェル:でもマツダではコストのかかるオルガンペダルの採用をウリにしていますよ。

水野:うん、それは、雑誌の記事や欧州高級車のまねだけでなくもっと真剣に研究をしてほしい。

 オルガンペダルの欠点は「踏んだ時にペダル面と靴底に滑りが必ず発生するために微妙な操作がしづらいこと」と「ペダル面の角度と靴底の角度が違うので、かかと角度を保持するためにアキレス腱付近の筋肉の負担が大きいこと」。要は微妙な操作がしづらく、アキレス腱付近が疲労すること。

 だから微妙なアクセル操作性が大事なレースカーはプッシュ・レバー方式を使うし、R35GT-Rでは踏んだ時にペダル面と靴底の滑りがまったくなく、ストロークできて、微妙な操作がしやすい軌跡を実現するために、あえて吊り下げ式を採用したの。

 確かにオルガン式は高級感があって見栄えはいいけど、要はそのクルマの必要条件からペダル方式は決定するもので「全車オルガン式にしてお金をかけたからいいペダルです」とは私には言えません。

 強力な駆動力に対して、微妙なアクセル操作が必要で、ブレーキとの共踏み誤操作リスクの低減を考えてGT-Rは吊り下げ式を使ったの。
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 という内容なのだが、私が引っかかる記述は水野氏がオルガン式は「微妙な操作がしづらい」と結論付け、「微妙なアクセル操作性が大事なレースカーはプッシュ・レバー方式を使うし、R35GT-Rでは踏んだ時にペダル面と靴底の滑りがまったくなく、ストロークできて、微妙な操作がしやすい軌跡を実現するために、あえて吊り下げ式を採用した」という部分なのだ。ホントかなぁと思う。私は水野氏に問いたい。「ではなぜ大型車のエアーブレーキはオルガン式を使用しているのですか?」ということをだ。

 水野氏も、前段部分でブレーキペダルの踏力は最大80kgが必要となる局面があり、アクセルペダルと大きなペダル踏力の格差があることを述べている。その軽いアクセルペダルを、しかも市販車の一般路における通常走行においては、極少量踏み込んだ状態で使うのがほとんどだろう。レーシングカーでサーキットを走るなら、踏むか離すか(ON・OFF)、もしくは踏むのでもハーフスロットルくらいから先での微妙さが求められるんじゃないだろうか・・・。

 こうやって思考してみると、水野和敏氏の話しは論理が矛盾してる様に感じるし、40年クルマと共に過ごして来た愚人の自己体験からも否と判断せざるを得ない。正直云って、まあまあのクルマのセンスを持った方だと思って想像していたが、見誤ったなーというのが今回の感想なのだ。

ペダル踏み間違い、水野和敏氏の意見と異論 2019-07-23
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/2c9b366e4cf4e009bbf0c17f5dcb2ed2

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