私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

リニアが生む残土

2021-08-05 | コラム
リニアが生む残土
 リニア中央新幹線は、その総延長の80%がトンネルだと聞く。まるで地下鉄だ。
 このトンネル工事には、必然として大量の残土を生み出す。この記事によれば、熱海・伊豆山で大土石流を起こした残土容積は74立方メートルだそうだが、リニアで生じる残土総量はこの16倍の5680万立方メートルだという。この残土は、沿線各地に捨てられることになるが、伊豆山の悲劇を繰り返す悲劇を生みだしはしないだろうか。

 なお、リニアが生み出す大井川水源への影響がないことの説明を受けるまで、静岡県では工事認可をしないとしている。

 また、東京・調布市の道理陥没を起因として、工事差し止めの民事訴訟が近日提訴されている。

「五重苦」に見舞われたリニア中央新幹線、その“未来”はあるのか
8/5(木) 6:11配信 現代ビジネス
https://news.yahoo.co.jp/articles/9b4719571a874c16fa49280d0e3fe33341b8e4ee?page=1

追記
 こうした公共工事というのは、計画着手から実際の工事着工までに、極めて長期間を要する場合が多い。わが町、沼津市でも、沼津駅を中心としたJR鉄道高架事業が、約30年前の当初プラン通り愚直に着工しかけている。

 当初の鉄道高架は、鉄道を横断する幹線路の幾つかの踏切やガードで、クルマの渋滞が激しく、これの解消を目指したものだった。しかし、30年という時を経て、世は低成長時代に入ったことや、沼津市内をパイパスする新規道路が作られたりして、現在はほとんど渋滞らしいものは霧散している。しかし、市長も行政も、そしてその工事で一儲けを企む企業があるのだろう。まったく計画変更されずに、工事が進められ様としている。まったく馬鹿げた話だと思う。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。