私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

今更ながら日本は独立国か?

2017-09-26 | コラム
 このことは多くの識者も指摘することだが、日本は真の独立国かとういう疑念を持ち続けている。これは大平洋戦争で完膚なきまでに負け、敗戦国としての茶番劇たる東京裁判を一方的に受け入れざるを得なかった。引き続いての日米同盟という米国の都合の良い平和協定において、自国の防衛にかまけつつ、過ごして来たののだ。その利得もあり、80年代日本は防衛産業を除いては米国を超える発展を得た。しかし、90年台以降となると、日本の一人勝ちは許さぬとばかりに、米国はあらゆる点で日本への協力金の負担を求めだしたのだ。

 だいたい、首相が代わると居の一番に挨拶に出向くのは米国大統領への表敬訪問だが、何故にそこまで米国に媚びる必要があるのかと思わざるを得ない。日本のクルマは、クルマとしての価値はともかく、その生産台数や信頼性においては世界最高水準にあることは間違いないことだろう。しかし、航空機となると、やっと2番目の国産旅客機が量産間近で四苦八苦している状況だ。これは、防衛産業にける戦闘機など、米国主導のライセンス生産を促され、自らの自主開発という防衛理念を捨て去った結果生じたこと(当然米国の圧力もあった訳だが)が原因だろう。

 物の書籍に記されていることだが、核を除いて通常兵器による防衛力は、その国のGDPに比例すると云われている。GDPの第1位は問題なく米国だが、中国の第2位は実質のところは怪しいものである。今や、日本のGDPはロシアを超え世界第3位の大国なのである。それが、核はともかくとして、通常兵器においても米国におんぶにだっこで、量産戦闘機も量産旅客機も作れないでいるのだ。

 日本はロケット技術においては、世界でも上位に位置するのは間違いないところだろう。今、北がICBM云々で物議を生じているのだが、日本には原子力発電所のお陰で40トン近くのプルトニウムを保有し、その扱いに苦慮している、もしもやろと思い全精力を傾ければ、半年くらいの期間で、ICMBもしくは潜水艦もしくはイージス艦のVLS発射の戦術核を保有することも可能なのだ。

 米国依存の体質は太平洋戦争において、徹底的に洗脳された政治家、官僚、知識人共のだらしなさと亡国が招いたのであろう。世界第3位(実質は世界2位)の大国として、米国から一定距離を置き、EUやアセアンなど、影響を行使すべき立場にあると思えるのだが・・・。だいたい、今回の北の問題でも、米国の顔色ばかり見ないで、日本にできることを模索し、行動すべきだと思うのだが・・・。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。