私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

カーデザインの潮流(トレンド)

2010-07-07 | 技術系情報

 何時の時代になってもクルマのデザインは夢を売ってくれるものであって欲しいと、クルマ好きとしては願います。しかし、多くの方が感じていることなのかもしれませんが、最近はメーカー間でのデザインの特徴が少なくなり、ぱっと見て何処のクルマか判らないことが増えている様です。
 さて、最近も各メーカーから新型車は登場している訳ですが、ニッサンでしたか名前を覚えるつもりもないですがデメキンみたいなアクの強い顔のクルマが出てますね。これりゃ、また売れないよニッサンさんとの感を持ちます。ところで、このところの各車の新型車で新たなデザイントレンドとして、フロントウインドガラスのラウンド(曲面)化が上げられる様に感じます。このフロントウインドガラスのラウンドですが、過去1950年~1960年頃のクルマで世界的な(米国車が多かった)トレンドとなっていたものです。フロントウインドガラスは中央部から左右のフロントピラーに掛けて深いラウンドを持っており、さらにフロントピラーに近くなる程に大きく湾曲し、フロントピラーは後退し垂直もしくは前傾する程までの形状となされていました。このくらい古いクルマですと実際にドライブしたことはないのですが、運転席から左右の視界は抜群に良好なものを持っていた様に思います。
 しかし、恐竜の絶滅ではないですが、この様なフロントウインドウ廻りのデザインは、その後ぱったりと途絶えてしまうんですね。フロントウインドウガラスは浅いラウンドを持ちますが、フロントピラー近く強く湾曲することなく、フロントピラーに勘合します。想像するに、ピラー近くで大きく湾曲するフロントウインドガラスでは、その付近のドライバーからの視界において、歪みが大きく生じてしまうことなどが原因だったのかなと想像されます。
 現在のクルマで気になることの一つとして、キャビンフォワード(前進)とフロントピラーの急傾斜化によって、前方視界にフロントピラーがもろに入ってくる様なクルマの多いことを感じます。この気になることを、フロントウインドウガラスの深いラウンド化が改善してくれるのではとも思います。しかも、ガラス製造技術も向上しているでしょうから、湾曲部であってもある程度歪みを生じないことも達成できる様に想像されます。しかし、フロントピラーを垂直にしたり前傾までさせる様なことは、オフセット衝突テストを睨んだ場合、とても採用できることではないと思われます。これは、断面形状の変化部位が、すなわちウィークポイントとなってしまうためでしたよね。初級当たりのアジャスターさん。


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