私の思いと技術的覚え書き

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奈良・名阪国道五ケ谷IC付近大トラ横転事故

2022-03-29 | 事故と事件
奈良・名阪国道五ケ谷IC付近大トラ横転事故
 今日(3/28)昼前の11:30頃、奈良市の名阪国道・大阪方面方向、五ケ谷IC近くで下記報道には大型トレーラーがと記しているが、大型車はトレーラーでなく単車で、それが横転し、どうやら並進していた小型乗用車を押し潰している事故の様だ。
 この事故でんも青色の小型乗用車の車体は上から押し潰した様な酷い変形を示しており、乗員全員死亡でもおかしくないが、運転者の男性(78)はドクターヘリで搬送され重傷、もう一人の乗員女性は、自力で脱出し軽傷とのことが、報の画面上からは信じがたいくらいの酷い車両の変形だ。

 一方、大型トラックの方は、路面に二条の20m以上のスリップ痕が、走行車線側から中央分離帯側へ斜めに付いており、その先端に大型車が左にほぼ横転した形である。ただし当該トラックのキャブ(運転台は)前方視で45度程度の傾きで、車体の前部と後部の間では、約45度もねじれた状態だ。

 先の数十mのスリップ痕の横転側には、路面に筋状の擦過痕が強く印象されているが、当該大トラの荷台とのものであろう。スリップ痕が付き始める数十m以上後方から、ガードレール外側には積み荷の何らか機械の産廃物の様なものが結構多く散乱している。

 上記大型トラックは進行方向に向かって左側に横転しているのだが、もし旋回によるロール運動で横転したとすれば、右旋回していないければならないのだが不思議にも感じる。事故現場や損害車両を現認観察した訳でないので、断定はできないが、当該大トラは画面に見る20m程のスリップ痕の倍程度以前で何らかの急ハンドルによる蛇行状態に陥り、右に左にと蛇行をしつつ、遅れた当て舵を当てたのだが、最終で後輪が右に流れ(左旋回状態)で左に当て舵をで復帰をしようとしたが既に適わず左に横転した。この一連の動作の中で、左に横転する際に、一段低速で走っていた(おそらく側の追越車線)の被害小型乗用車の上部からのしかかる様に押し潰ししばらく引きずり、その後乗用車の左前輪が、大トラの横転で振りまいた何らかの部品の上に乗り上げ、乗用車車体が路面にロックされ、すり抜ける形になったのかもしれない。なお、写真に移る2条のスリップ痕は、大トラ前輪のもと後輪片側が入り乱れている様に想像できる。

 一方乗用車の方の損傷状態は、フロントバンパーやヘッドライト廻りの後ろに押し潰される変形はほぼなく、ボンネットがせんべいの様な平板状に、フロントピラーは切断されてルーフと共に後方にまくられて乗員救出が行われと想像できるが、それにしてもフロントピラーとかルーフサイドレールやドアサッシュ部分が相当に圧壊されており、よく即死事故にならなかったのが不思議な程だ。なお、各エアバックは作動していない様に見えるが、こういう前方Gや側方Gが強く生じない事故では作動しないのは不思議でもないし、作動したところで何の効能もないだろう。






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トレーラーが横転して“乗用車が下敷き”に…78歳男性が重傷 奈良市の名阪国道
MBSNEWS 2022/03/28 17:46
 3月28日、奈良市の名阪国道で大型トレーラーが横転する事故があり、付近を走行していた乗用車が下敷きになって大破。2人がけがをしました。

 28日午前11時半前、奈良市の名阪国道・大阪方面行きの五ヶ谷IC付近で、大型トレーラーが左側のガードレールに衝突して横転しました。この事故で、付近を走行していた乗用車が大型トレーラーの下敷きとなり、大破しました。乗用車には高齢の男女2人が乗っていて、78歳の男性がドクターヘリで病院に搬送され、重傷。女性は自力で脱出し、軽傷とみられます。トレーラーの運転手にけがはありませんでした。事故の影響で、奈良県天理市の福住IC~五ヶ谷ICの大阪方面行きが約4時間半にわたり通行止めとなりました。


#奈良・名阪国道大トラ横転、乗用車圧損事故


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