今日の昼前後。久しぶりに淡島に上陸し散策したので、島内の関係者しか入れない一部も含め紹介してみよう。
淡島は、昔は通船による他、ロープウェイも通じていたのだが、現在はロープウェイが廃止され通船でしか上陸することはできない。陸からの距離はおよそ300m程離れており不便ではあるが、そこが孤島たる良さでもあるところだ。なお、ロープウェイの廃止について伝え聞くところによると、ロープウェイそのものはまだまだ健在だったのだが、頂上駅(島側)から垂直上下のエレベータータワーの老朽化により再建が必要となり、その費用が数億と見積られたため使用を断念したと聞く。また、ロープウェイのワイヤーロープは長年そのまま放置されていたのだが、落下の危険もあり、1年ほど前に撤去工事がなされた。
以下、写真の順序に従って、若干説明を加えてみたい。
①陸側から通船(大型)に乗り込み、右横の通船(小型)を見た写真だ。淡島マリンパークは、今やラブライブ一色で、2隻の通船がラッピングされている。
②通船(大型)より前方運転席方向を見る。運転操作は舵輪(ステアリングハンドル)と右手側に2本のレバーがあり操作して行う。なお、このレバーは左側下にも連動するレバーがあり、左手でも操作できる。
2本のレバーは右側がスロットルレバー(アクセル)で手前に倒すとエンジン回転が上がる。なお上部のグリップ部を廻すとレバーを固定できるので、長時間の運転では固定操作を行うが、淡島の様に近い距離ではほとんど使わない機能だろう。
左側のレバーだが、前後進の切り替えレバーで、前に倒すと前進、後ろに倒すと後退となる。なお、クラッチは遠心式であり、エンジン回転を落とすと切れるので、そこでギヤの切り替えを行う。
自動車のようにブレーキはないので、接岸時などでゆっくり着ける時は、ギヤを後退に入れ、スロットルを適宜煽って減速度を調整し、ほとんどショックなく接岸することができる。なお、接岸後も揺動により舳先が離れる場合があり得るので、前進で軽くスロットルを開けて、船を押し付ける操作を行う必要がある。
③着岸した離宮桟橋と淡島水族館。水族館前の海はイルカショーを行うイルカ生けすだ。
④離宮での昼飯。
⑤離宮内でのタペストリー。たぶん今もマリンパークの売店で売ってる?と思う。至る所がラブライブだ。
⑥このトンネルは淡島ホテルの裏側を通じて島の西側へ抜けるものだ。内部はLEDで装飾されている。1年前は随分くたびれていたのだが、補修したらしく綺麗になっている。
⑦トンネルを西に出たところに見える桟橋が通称「海軍桟橋」と呼ばれるものだ。この島は、戦時中に海軍の魚雷の試験場だったとかで、この桟橋あたりから駿河湾沖方向へ魚雷の試射を行っていたのではないだろうか。
なお、手前の緑色に塗ってある平板な部分は、ホテル開業時にヘリポートとして使用していたものらしい。その後、面積が狭いとかの理由で、ヘリポートの使用を断念したと聞く。
⑧海軍桟橋より淡島ホテル方向を見る。ホテル左側の先端に見えるのが海保管理の淡島灯台だ。この灯台は、ホテル開業以前より存在した様だ。この灯台の右手後方にホテルの浴場と露天風呂がある。昨年の台風により高波で、この海軍桟橋近くの平板コンクリートパネルも傷んだが、浴場の大ガラスが破損したりしたと聞いている。同様のことが、今年も熱海のホテルとか真鶴の海岸道路でも生じているのだが。
⑨この写真はロープウェイ頂上駅より眼下に離宮を見た図だ。たぶん、ここで地上6、70mあるのではないだろうか。ロープウェイ運行時には、ここに水平歩道とマリンパークへ垂直上下するエレベータータワーがあった様だ。
⑩写真は島の中腹を廻るお中道を説明した看板だ。現在、一般客はお中道を巡ることはできないが、関係者はホテル屋上からお中道を通って、渡島神社参道へ出ることができる。なお、お中道は島の北側に橋が2つあるが、だいぶ以前に崩落して以後は通行禁止にしている。
⑪ロープウェイ山頂駅内部にある使用ロープの展示だ。主索というゴンドラを吊っているロープは50mm径という太いものだ。なお、ゴンドラを前後に引くワイヤーは22mm径だ。なお、主索は絶えずピンと緊張させるため、陸上駅内の機械室内に巨大(だぶん10トン以上か)のウェイト(強大なコンクリート塊)に繋がっている。昨年の残置ロープの撤去工事はおおよそ1ヶ月近くの期間を要して行われたが、近くの養殖生けすとか漁業関係者へ影響を与えぬ配慮を前提に行われ、手間取った様子だ。
⑫山頂駅乗り場から陸駅を見た風景。既にロープは撤去されて存在しない。陸側および島側とも駅本体の基礎工事は相当な応力負担に耐える工事がなされたのだろう。
⑬尾中道から淡島神社参道に合流する。前方に神社に行く2名が見えるが、今回の神社生き返りで、数十名を超える方々と行き交ったと思う。正に、ラブライブ効果だろう。
⑭ここは、ロックテラスと名付けられた島の南側を望む展望所で、島山頂より数十メートル低い場所になる。
⑮島の南側に長井崎とアニメ物語の舞台となるモデル高校とされた長井崎中学校が見える。
⑯参道はつづら折れに登って行くが、この様な巨石があったりする。なお、この巨石は亀岩と名付けられている。
⑰参道の最終点の山門だ。この山門手前までの50mくらいが、切石段と呼ばれる元々の巨大な岩を手のみで削って作った(おそらく江戸時代)ところだ。
⑱淡島神社の社殿を望む水平参道だ。
⑲数年前に作られたラブライバー向け絵馬掛けだ。如何に多くの訪問者が居るかを感じるところだ。
⑳この写真は社殿裏手に出て、右側の大石の上に立つと眺められる島の北側を見た図だ。残念ながら朝早くは見えていた富士も隠れて見えない。見えれば、真正面の位置に見える。正面手前のこんもりが牛臥山で、その後ろが沼津の市街地だ。
㉑淡島の三中を歩いて感心するのは、原生林として樹木名を知る知識はないが、多くの巨木というか老木を見る。その内の一つ。
㉒これも結構に綺麗な木だ。ホルトの木と銘板があった。
㉓老木も多いだけに,この様に倒木しているものもある。(お中道にて)
㉔ホテル側の船着き場の近くに「昭和天皇のお立ち台石」というのがある。説明板によると昭和天応が皇太子の時代(つまりかなり若い頃)に、ここに立ってマグロ漁の様子を見た場所とのことだ。
㉕帰りの通船上よりホテルを眺める。
㉖通船上より離宮および水族館を眺める。
㉗通船と対向するのは「第2伊豆丸」という三津港から出て淡島の廻りをぐるっと回る観光船だ。
以上でお終い。
淡島は、昔は通船による他、ロープウェイも通じていたのだが、現在はロープウェイが廃止され通船でしか上陸することはできない。陸からの距離はおよそ300m程離れており不便ではあるが、そこが孤島たる良さでもあるところだ。なお、ロープウェイの廃止について伝え聞くところによると、ロープウェイそのものはまだまだ健在だったのだが、頂上駅(島側)から垂直上下のエレベータータワーの老朽化により再建が必要となり、その費用が数億と見積られたため使用を断念したと聞く。また、ロープウェイのワイヤーロープは長年そのまま放置されていたのだが、落下の危険もあり、1年ほど前に撤去工事がなされた。
以下、写真の順序に従って、若干説明を加えてみたい。
①陸側から通船(大型)に乗り込み、右横の通船(小型)を見た写真だ。淡島マリンパークは、今やラブライブ一色で、2隻の通船がラッピングされている。
②通船(大型)より前方運転席方向を見る。運転操作は舵輪(ステアリングハンドル)と右手側に2本のレバーがあり操作して行う。なお、このレバーは左側下にも連動するレバーがあり、左手でも操作できる。
2本のレバーは右側がスロットルレバー(アクセル)で手前に倒すとエンジン回転が上がる。なお上部のグリップ部を廻すとレバーを固定できるので、長時間の運転では固定操作を行うが、淡島の様に近い距離ではほとんど使わない機能だろう。
左側のレバーだが、前後進の切り替えレバーで、前に倒すと前進、後ろに倒すと後退となる。なお、クラッチは遠心式であり、エンジン回転を落とすと切れるので、そこでギヤの切り替えを行う。
自動車のようにブレーキはないので、接岸時などでゆっくり着ける時は、ギヤを後退に入れ、スロットルを適宜煽って減速度を調整し、ほとんどショックなく接岸することができる。なお、接岸後も揺動により舳先が離れる場合があり得るので、前進で軽くスロットルを開けて、船を押し付ける操作を行う必要がある。
③着岸した離宮桟橋と淡島水族館。水族館前の海はイルカショーを行うイルカ生けすだ。
④離宮での昼飯。
⑤離宮内でのタペストリー。たぶん今もマリンパークの売店で売ってる?と思う。至る所がラブライブだ。
⑥このトンネルは淡島ホテルの裏側を通じて島の西側へ抜けるものだ。内部はLEDで装飾されている。1年前は随分くたびれていたのだが、補修したらしく綺麗になっている。
⑦トンネルを西に出たところに見える桟橋が通称「海軍桟橋」と呼ばれるものだ。この島は、戦時中に海軍の魚雷の試験場だったとかで、この桟橋あたりから駿河湾沖方向へ魚雷の試射を行っていたのではないだろうか。
なお、手前の緑色に塗ってある平板な部分は、ホテル開業時にヘリポートとして使用していたものらしい。その後、面積が狭いとかの理由で、ヘリポートの使用を断念したと聞く。
⑧海軍桟橋より淡島ホテル方向を見る。ホテル左側の先端に見えるのが海保管理の淡島灯台だ。この灯台は、ホテル開業以前より存在した様だ。この灯台の右手後方にホテルの浴場と露天風呂がある。昨年の台風により高波で、この海軍桟橋近くの平板コンクリートパネルも傷んだが、浴場の大ガラスが破損したりしたと聞いている。同様のことが、今年も熱海のホテルとか真鶴の海岸道路でも生じているのだが。
⑨この写真はロープウェイ頂上駅より眼下に離宮を見た図だ。たぶん、ここで地上6、70mあるのではないだろうか。ロープウェイ運行時には、ここに水平歩道とマリンパークへ垂直上下するエレベータータワーがあった様だ。
⑩写真は島の中腹を廻るお中道を説明した看板だ。現在、一般客はお中道を巡ることはできないが、関係者はホテル屋上からお中道を通って、渡島神社参道へ出ることができる。なお、お中道は島の北側に橋が2つあるが、だいぶ以前に崩落して以後は通行禁止にしている。
⑪ロープウェイ山頂駅内部にある使用ロープの展示だ。主索というゴンドラを吊っているロープは50mm径という太いものだ。なお、ゴンドラを前後に引くワイヤーは22mm径だ。なお、主索は絶えずピンと緊張させるため、陸上駅内の機械室内に巨大(だぶん10トン以上か)のウェイト(強大なコンクリート塊)に繋がっている。昨年の残置ロープの撤去工事はおおよそ1ヶ月近くの期間を要して行われたが、近くの養殖生けすとか漁業関係者へ影響を与えぬ配慮を前提に行われ、手間取った様子だ。
⑫山頂駅乗り場から陸駅を見た風景。既にロープは撤去されて存在しない。陸側および島側とも駅本体の基礎工事は相当な応力負担に耐える工事がなされたのだろう。
⑬尾中道から淡島神社参道に合流する。前方に神社に行く2名が見えるが、今回の神社生き返りで、数十名を超える方々と行き交ったと思う。正に、ラブライブ効果だろう。
⑭ここは、ロックテラスと名付けられた島の南側を望む展望所で、島山頂より数十メートル低い場所になる。
⑮島の南側に長井崎とアニメ物語の舞台となるモデル高校とされた長井崎中学校が見える。
⑯参道はつづら折れに登って行くが、この様な巨石があったりする。なお、この巨石は亀岩と名付けられている。
⑰参道の最終点の山門だ。この山門手前までの50mくらいが、切石段と呼ばれる元々の巨大な岩を手のみで削って作った(おそらく江戸時代)ところだ。
⑱淡島神社の社殿を望む水平参道だ。
⑲数年前に作られたラブライバー向け絵馬掛けだ。如何に多くの訪問者が居るかを感じるところだ。
⑳この写真は社殿裏手に出て、右側の大石の上に立つと眺められる島の北側を見た図だ。残念ながら朝早くは見えていた富士も隠れて見えない。見えれば、真正面の位置に見える。正面手前のこんもりが牛臥山で、その後ろが沼津の市街地だ。
㉑淡島の三中を歩いて感心するのは、原生林として樹木名を知る知識はないが、多くの巨木というか老木を見る。その内の一つ。
㉒これも結構に綺麗な木だ。ホルトの木と銘板があった。
㉓老木も多いだけに,この様に倒木しているものもある。(お中道にて)
㉔ホテル側の船着き場の近くに「昭和天皇のお立ち台石」というのがある。説明板によると昭和天応が皇太子の時代(つまりかなり若い頃)に、ここに立ってマグロ漁の様子を見た場所とのことだ。
㉕帰りの通船上よりホテルを眺める。
㉖通船上より離宮および水族館を眺める。
㉗通船と対向するのは「第2伊豆丸」という三津港から出て淡島の廻りをぐるっと回る観光船だ。
以上でお終い。