新幹線から種々思う
先月末、本当に久しぶりに旅行らしい長旅をした。長旅といっても、たかだか片道500キロ程、新幹線中心だから、さほどの長時間でもないのだが・・・。
そんなことで、久しぶりに新幹線に乗ったのだが、幾つか関連したことを記してみたい。
新幹線駅には、だいたい上り下りとホームが対面しており、さらに停車用引き込みレールと、その内側に追越車線レールと云うべき本線が走るので、駅の線路は4本となっている駅がほとんどだ。つまり、こだまやひかりで駅に停車している間に、のぞみが追越レーンを1本もしくは2本程度通過していくことが、大都市以外の新幹線駅では多い。私の新幹線出発時の駅は、沼津の隣の三島だが、その様な構成になっているし、今回乗降した新大阪、米原などもそういうレール配置だ。
この様な4線レール配置で、ホーム上で到着列車を待っていると、追越レーンを爆走していくのぞみなどの列車の通過を見ることになるのだが、その暴力的な迫力は半端ではない。まず、直近すると「グワッ」という音と明らかに体に感じる正圧が増すことを感じる。その後、「ゴォ、ゴォ・・・」と約5秒弱の猛烈な騒音だ。これは正に空気を押し退けて、巨大な新幹線斜体が300km/h(秒速83m/sec)弱で走る故だし、16両編成の総重量700トンだから、レールや車輪にミクロン単位の歪みを生じさせつつ進行しているので、こういう騒音がでるのだろう。
実際のところ、1970年頃、新幹線騒音公害の訴訟が名古屋辺りで起きたと云う歴史があるし、我が住まいち沼津でも山際の比較的人家の少ない地域を新幹線は通るのだが、実際その地に立つと、通過駅でホームで見たのと一緒で、あの音を発しながら走り抜けていく。そして、現在、沿線に家が建つ地域もあるが、それらは新幹線設置以降に建つ家で、文句のいい様もないのだろうと思える。
こういう問題は、新幹線の光と影というべき問題だが、様は公を優先するか個を如何に守るかという問題だが、新幹線だけでなく、あらゆるとこにある問題だろう。
さて、新幹線線も車内に乗ると静かなもので、スマホのGPSスビードメーターでしばし観察すると、するするとあまり加速度は感じないが、定常走行に移ると280km/hで走っていることが見て取れる。こんな高速でも、外部の騒音は先に記した通りで凄まじいのだが、車内は静かなものだ。ただし、人間の感性とは、それが当たり前となると、もっと上を望むと云うところがあり、私が感じるに、全般に騒音レベルは低く、おそらく同速度で走る自動車より静かだろう。しかし、上下の振動は低いが、左右への不等振動というべきラテラルシェイクはも少し押さえられないのかとさらに上のレベルと思う次第で際限がない。このラテラルシェイクは、おそらくレール側面の寸法精度とかレール配置の寸法精度によると想像できる。このラテラルシェイク対策としては、車両の連結部に車両間を動きを抑制するダンパーが付いているのだが、あまり極端なダンピングとすると、カーブを旋回できなくなるので、もっとレール寸法や路盤の剛性も含め対策しなければ改善できないのだろう。しかし、そこまでやっても、こんどはここが気になると際限ないのが人の感性で、実際のところ、このラテラルシェイクを意識する乗客がどの程度いるかとなれば、希な部類だろう。
ところで、新幹線ホームはレールが4本がほとんどだと気したが、東海道および博多までの山陽新幹線では、上下ホーム間に追越レーンのない2線という駅が2つある。それは熱海と、新神戸だが、共通するのはどちらの駅も駅の前後直ぐがトンネルで、駅の周辺の設置スペースから4線配置のレール配置が困難だったことが判る。この様な追越レーンのない駅では、こだまなどが停車しているのを追い越すことはできず、東京方向の小田原、大阪方向の三島の間は、前方車を追い抜くことはできない。なお、新神戸は全列車停車駅の様だが、熱海はこだまやひかりで停車するので、のぞみは小田原もしくは三島で追い抜いた後、熱海はホームギリをすっ飛ばしていくが、これら2駅はカーブ途上にある事もあるが、ホームとの感覚もありある程度減速、と云っても200km/h程度で通過して行く様に見ていて想像する。
私はさほどに鉄オタの意識はないが、16両編成の東海道新幹線は、新横浜勤務時代(10数年前)に当時の0系から300系まで、ほぼ全型式の新幹線に乗ったが、一番静かな新幹線車両は特定号車の100系だったと回想する。それは、新幹線16両を、現在では14M2Tと表現することがあるが、このMはモーター付き、Tは従動車(モーターなし)を表している。この静かと感じたのは、T車(100系12M4T)に乗った際のことだ。ただし、その当時は、現在の最高300まで出せる列車はなく100系までは210km/h、300系で270km/hが営業運転最高速だった。なお、現在のN700での14M2Tと云うのは、先頭車(と最後尾車)のみ従動車ということになる。
先月末、本当に久しぶりに旅行らしい長旅をした。長旅といっても、たかだか片道500キロ程、新幹線中心だから、さほどの長時間でもないのだが・・・。
そんなことで、久しぶりに新幹線に乗ったのだが、幾つか関連したことを記してみたい。
新幹線駅には、だいたい上り下りとホームが対面しており、さらに停車用引き込みレールと、その内側に追越車線レールと云うべき本線が走るので、駅の線路は4本となっている駅がほとんどだ。つまり、こだまやひかりで駅に停車している間に、のぞみが追越レーンを1本もしくは2本程度通過していくことが、大都市以外の新幹線駅では多い。私の新幹線出発時の駅は、沼津の隣の三島だが、その様な構成になっているし、今回乗降した新大阪、米原などもそういうレール配置だ。
この様な4線レール配置で、ホーム上で到着列車を待っていると、追越レーンを爆走していくのぞみなどの列車の通過を見ることになるのだが、その暴力的な迫力は半端ではない。まず、直近すると「グワッ」という音と明らかに体に感じる正圧が増すことを感じる。その後、「ゴォ、ゴォ・・・」と約5秒弱の猛烈な騒音だ。これは正に空気を押し退けて、巨大な新幹線斜体が300km/h(秒速83m/sec)弱で走る故だし、16両編成の総重量700トンだから、レールや車輪にミクロン単位の歪みを生じさせつつ進行しているので、こういう騒音がでるのだろう。
実際のところ、1970年頃、新幹線騒音公害の訴訟が名古屋辺りで起きたと云う歴史があるし、我が住まいち沼津でも山際の比較的人家の少ない地域を新幹線は通るのだが、実際その地に立つと、通過駅でホームで見たのと一緒で、あの音を発しながら走り抜けていく。そして、現在、沿線に家が建つ地域もあるが、それらは新幹線設置以降に建つ家で、文句のいい様もないのだろうと思える。
こういう問題は、新幹線の光と影というべき問題だが、様は公を優先するか個を如何に守るかという問題だが、新幹線だけでなく、あらゆるとこにある問題だろう。
さて、新幹線線も車内に乗ると静かなもので、スマホのGPSスビードメーターでしばし観察すると、するするとあまり加速度は感じないが、定常走行に移ると280km/hで走っていることが見て取れる。こんな高速でも、外部の騒音は先に記した通りで凄まじいのだが、車内は静かなものだ。ただし、人間の感性とは、それが当たり前となると、もっと上を望むと云うところがあり、私が感じるに、全般に騒音レベルは低く、おそらく同速度で走る自動車より静かだろう。しかし、上下の振動は低いが、左右への不等振動というべきラテラルシェイクはも少し押さえられないのかとさらに上のレベルと思う次第で際限がない。このラテラルシェイクは、おそらくレール側面の寸法精度とかレール配置の寸法精度によると想像できる。このラテラルシェイク対策としては、車両の連結部に車両間を動きを抑制するダンパーが付いているのだが、あまり極端なダンピングとすると、カーブを旋回できなくなるので、もっとレール寸法や路盤の剛性も含め対策しなければ改善できないのだろう。しかし、そこまでやっても、こんどはここが気になると際限ないのが人の感性で、実際のところ、このラテラルシェイクを意識する乗客がどの程度いるかとなれば、希な部類だろう。
ところで、新幹線ホームはレールが4本がほとんどだと気したが、東海道および博多までの山陽新幹線では、上下ホーム間に追越レーンのない2線という駅が2つある。それは熱海と、新神戸だが、共通するのはどちらの駅も駅の前後直ぐがトンネルで、駅の周辺の設置スペースから4線配置のレール配置が困難だったことが判る。この様な追越レーンのない駅では、こだまなどが停車しているのを追い越すことはできず、東京方向の小田原、大阪方向の三島の間は、前方車を追い抜くことはできない。なお、新神戸は全列車停車駅の様だが、熱海はこだまやひかりで停車するので、のぞみは小田原もしくは三島で追い抜いた後、熱海はホームギリをすっ飛ばしていくが、これら2駅はカーブ途上にある事もあるが、ホームとの感覚もありある程度減速、と云っても200km/h程度で通過して行く様に見ていて想像する。
私はさほどに鉄オタの意識はないが、16両編成の東海道新幹線は、新横浜勤務時代(10数年前)に当時の0系から300系まで、ほぼ全型式の新幹線に乗ったが、一番静かな新幹線車両は特定号車の100系だったと回想する。それは、新幹線16両を、現在では14M2Tと表現することがあるが、このMはモーター付き、Tは従動車(モーターなし)を表している。この静かと感じたのは、T車(100系12M4T)に乗った際のことだ。ただし、その当時は、現在の最高300まで出せる列車はなく100系までは210km/h、300系で270km/hが営業運転最高速だった。なお、現在のN700での14M2Tと云うのは、先頭車(と最後尾車)のみ従動車ということになる。