この免許取消は酷い判決だ
この報道だが、土建屋さんの恐らく経営者だと思うが、比較的近郊(往復1.5キロと記されている)の田んぼで往生している農業従事者のコンバインの走行不能を自己所有のユンボ(キャタ仕様で当然ナンバーなし公道走行不可)を使用し救助したという。
ところが、今回の報道は大阪高裁と記してあるので、それ以前の奈良地裁で一審で免許取消が判決されているが、二審の大阪高裁では控訴を棄却したと云う。
この件、Net検索するとブログ記事で、さらに詳しい内容があったので転載しておくが、まず警察(奈良県警だろう)では、公道走行不可のユンボを大型特殊自動車と誤認し、土建屋経営者を無免許運転だとして検察に送致したが、検察は不起訴にした。しかし、奈良公安委員会では、運転免許の取消を認めず、行政訴訟を土建屋社長は提訴したというもの。
確かに公道走行不可車で公道を走行したという事実はあるものの、比較的短距離であり、街中など歩行者や街道を行き交う車両が多く危険を生じるものでもなく、しかも道交法で規定する無免許運転にはなるはずもなかろう。そもそも、ユンボは建設機械で、車両ではないからだ。従って、公道不可車で公道を走行した罪はあるものの、近くの農業作業者の緊急避難を援護したとすれば、大型免許まで所有する原告の運転免許を取り消しするのは過剰もしくは不当な法適用と私には感じられる。
この件だが、そもそも検察段階で不起訴にしたにも関わらず、奈良公安委員会(警察の上部組織)が無免許運転で免許取消と判断し、それを奈良地裁が援護容認したのが原判決で、二審は控訴棄却と門前払いしているしている訳だが、余りに硬直化しているのと、仲間たる公安員会の判断を鵜呑みにし過ぎていることを感じる。
それと、恐らくだが、土建会社の経営者は行政訴訟の提訴の際し、何処かの弁護士を代理人にしていると想像できるのだが、この弁護士の裁判戦略というべきか主張に、相当に説得力が欠落したものがあるのではないかと想像してしまうところだ。
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速報】「困っている人助けたのに…」パワーショベルで公道走行し運転免許取り消し 処分取り消しを求め訴えた男性の控訴を棄却 大阪高裁
MBSニュース 4/21(金) 14:50配信
3年前、奈良県御所市で人助けのために公道の走行ができない重機を運転した建設業の男性は、県公安委員会に運転免許取り消し処分とされ処分取り消しを求めていました。4月21日に大阪高裁は男性の控訴を棄却しました。
建設業を営む髙田浩一さん(58)は3年前の10月に自身が所有するパワーショベルで近くに住む高齢者の男性から依頼され故障したコンバインを田んぼから引き上げました。その際、ショベルの保管場所から田んぼまで、公道を通って往復し計約1、5kmの距離を時速数キロで走行。その後、髙田さんが大型特殊自動車の運転免許を持っていなかったため、奈良県公安委員会は2年間の運転免許取り消し処分としました。
髙田さんのショベルはキャタピラが付いており道路法上、公道を通行することはできませんが、パワーショベルは「建設機械であり自動車ではない」とし、走行時も危険性が低く、髙田さんは免許取消処分は「裁量権の逸脱」だとして提訴。
去年11月の奈良地裁・1審判決ではパワーショベルは大型特殊自動車にあたり無免許運転と判断。また「運転が格別危険性の低いものではなく、工事受注の減少などの事情は運転者としての危険性とは無関係」などとして、裁量権の逸脱は認められませんでした。髙田さんはこの判決を不服として控訴していました。
そして、4月21日の控訴審判決で大阪高裁は「困っている人を助ける自然な行いが地域の習慣で存在するにしても、危難をさけるほどの緊急性があったとは言えない」などとして控訴を棄却しました。
判決後に髙田さんはMBSの取材に対して「本当に悔しいです。地域の中で善意で人を助けたのに判決ではそこが全くなかった。また、この(免許取り消しの欠格期間の)2年間は仕事も生活も信頼も失ったのに汲んでもらえなかった」とコメントしています。
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川口正志奈良県議会議員オフィシャルサイト
ソースURL:
http://www.shoshi-kawaguchi.com/2022/09/01/%E7%94%B0%E8%88%8E%E3%81%AE%E5%85%B1%E5%8A%A9%EF%BC%81%EF%BC%99%E3%82%AB%E6%9C%88%E3%81%AB%E5%8F%8A%E3%81%B6%E3%83%A6%E3%83%B3%E3%83%9C%E8%A3%81%E5%88%A4%E7%B5%90%E5%AF%A9%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B/
日々の活動DAILY ACTIVITIES
田舎の共助!9カ月に及ぶユンボ裁判結審される!
昨年12月から審理されていたキャタピラー式ユンボ(バックホウ・油圧ショベル)の「運転免許取消処分取消請求(結審)」が8月4日、奈良地方裁判所で行われた。この裁判は令和2年10月 5日、御所市でお爺さんが稲刈り作業中、コンバインのキャタピラーが切れ、近隣で重機をお持ちのAさんに、あなたのユンボで道の手前まで引き上げて欲しいと懇願され作業を行った。
後日、高田警察署からAさんに「大型特殊免許」の取得がないから無免許運転に当たると架電。Aさんの取得する「大型自動車免許」が取り消された。検察庁では不起訴。しかし運転免許は返ってこない。困ったAさんは奈良県公安委員会に再審請求を申し立てたが棄却。公安委員会の主張は、①「大型特殊免許の必要性を知っていた」②「コンクリート製の橋を損壊させた」③「自動車登録されていない」④「無車検・無保険」⑤「車検証の記載から違反行為は明らか」⑥「民家が立ち並ぶ道路」⑦「社会に与えた影響は小さいとは言えない」と書かれた過ち調書で棄却判断。⑧懈怠(けたい)との人格否定まで被せられたAさんは「ユンボ自体、特殊自動車として登録が不可能な建設機械であり、大型特殊免許の必要性を問われない車両と申し出たが、数日後、公安委員会は『ユンボは道路運送車両法上ショベルローダ(特殊自動車登録可能)に該当』する車両だとすり替え主張。 納得できないAさんは裁判所に提訴。
Aさんによると「①・②は全て警察官の捏造。ユンボは重量に応じた自動車免許とされている。③・④・⑤に関して、ユンボは特殊自動車登録不可。当然、車検や自賠責保険の加入も不可。それなのに車検証を確認したとある。⑥・⑦は農村地であり民家は4軒ほど点在し、周辺は農道や里道により人通りは無い。」⑧Aさんは青少年育成活動にも長年ご奉仕され、奈良県から表彰も受けた親切で働き者。
SNSで『ユンボに必要な運転免許と資格』と検索すれば、どのサイトでも特殊免許ではなく『重量に応じた自動車運転免許』と記され、Aさんは大型自動車免許も資格も特殊自動操縦全般可能な建設機械施工管理技術1級をも取得。ユンボに大型特殊免許が必要だとされる事は、重機製造会社や運転免許センターの職員ですら知らない。
裁判で「最後に申したいことはありますか」と問われたAさんは「警察の担当者には、調書には事実を書いてほしかった。 公安委員会の担当者には、ユンボという建設機械を少しでも調べてほしかった。 免許がない状態が1年半近くも続き働けなくて収入も失った。 田舎暮らしのため、買い物にも困っています。妻が亡くなり、父子家庭で娘(大学生)と暮らしていましたが昨年、買い物帰りに娘が交通事故に遭いました。私に運転免許があれば・・」と声を詰まらせ「駅までの送迎も出来なくなり、別々の暮らしになった」と悔しさを滲ませた。 判決は11月10日(木)13時10分に開廷。奈良地方裁判所で言い渡される。公正が誠実者に報われる事を祈念する次第。
この報道だが、土建屋さんの恐らく経営者だと思うが、比較的近郊(往復1.5キロと記されている)の田んぼで往生している農業従事者のコンバインの走行不能を自己所有のユンボ(キャタ仕様で当然ナンバーなし公道走行不可)を使用し救助したという。
ところが、今回の報道は大阪高裁と記してあるので、それ以前の奈良地裁で一審で免許取消が判決されているが、二審の大阪高裁では控訴を棄却したと云う。
この件、Net検索するとブログ記事で、さらに詳しい内容があったので転載しておくが、まず警察(奈良県警だろう)では、公道走行不可のユンボを大型特殊自動車と誤認し、土建屋経営者を無免許運転だとして検察に送致したが、検察は不起訴にした。しかし、奈良公安委員会では、運転免許の取消を認めず、行政訴訟を土建屋社長は提訴したというもの。
確かに公道走行不可車で公道を走行したという事実はあるものの、比較的短距離であり、街中など歩行者や街道を行き交う車両が多く危険を生じるものでもなく、しかも道交法で規定する無免許運転にはなるはずもなかろう。そもそも、ユンボは建設機械で、車両ではないからだ。従って、公道不可車で公道を走行した罪はあるものの、近くの農業作業者の緊急避難を援護したとすれば、大型免許まで所有する原告の運転免許を取り消しするのは過剰もしくは不当な法適用と私には感じられる。
この件だが、そもそも検察段階で不起訴にしたにも関わらず、奈良公安委員会(警察の上部組織)が無免許運転で免許取消と判断し、それを奈良地裁が援護容認したのが原判決で、二審は控訴棄却と門前払いしているしている訳だが、余りに硬直化しているのと、仲間たる公安員会の判断を鵜呑みにし過ぎていることを感じる。
それと、恐らくだが、土建会社の経営者は行政訴訟の提訴の際し、何処かの弁護士を代理人にしていると想像できるのだが、この弁護士の裁判戦略というべきか主張に、相当に説得力が欠落したものがあるのではないかと想像してしまうところだ。

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速報】「困っている人助けたのに…」パワーショベルで公道走行し運転免許取り消し 処分取り消しを求め訴えた男性の控訴を棄却 大阪高裁
MBSニュース 4/21(金) 14:50配信
3年前、奈良県御所市で人助けのために公道の走行ができない重機を運転した建設業の男性は、県公安委員会に運転免許取り消し処分とされ処分取り消しを求めていました。4月21日に大阪高裁は男性の控訴を棄却しました。
建設業を営む髙田浩一さん(58)は3年前の10月に自身が所有するパワーショベルで近くに住む高齢者の男性から依頼され故障したコンバインを田んぼから引き上げました。その際、ショベルの保管場所から田んぼまで、公道を通って往復し計約1、5kmの距離を時速数キロで走行。その後、髙田さんが大型特殊自動車の運転免許を持っていなかったため、奈良県公安委員会は2年間の運転免許取り消し処分としました。
髙田さんのショベルはキャタピラが付いており道路法上、公道を通行することはできませんが、パワーショベルは「建設機械であり自動車ではない」とし、走行時も危険性が低く、髙田さんは免許取消処分は「裁量権の逸脱」だとして提訴。
去年11月の奈良地裁・1審判決ではパワーショベルは大型特殊自動車にあたり無免許運転と判断。また「運転が格別危険性の低いものではなく、工事受注の減少などの事情は運転者としての危険性とは無関係」などとして、裁量権の逸脱は認められませんでした。髙田さんはこの判決を不服として控訴していました。
そして、4月21日の控訴審判決で大阪高裁は「困っている人を助ける自然な行いが地域の習慣で存在するにしても、危難をさけるほどの緊急性があったとは言えない」などとして控訴を棄却しました。
判決後に髙田さんはMBSの取材に対して「本当に悔しいです。地域の中で善意で人を助けたのに判決ではそこが全くなかった。また、この(免許取り消しの欠格期間の)2年間は仕事も生活も信頼も失ったのに汲んでもらえなかった」とコメントしています。
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川口正志奈良県議会議員オフィシャルサイト
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http://www.shoshi-kawaguchi.com/2022/09/01/%E7%94%B0%E8%88%8E%E3%81%AE%E5%85%B1%E5%8A%A9%EF%BC%81%EF%BC%99%E3%82%AB%E6%9C%88%E3%81%AB%E5%8F%8A%E3%81%B6%E3%83%A6%E3%83%B3%E3%83%9C%E8%A3%81%E5%88%A4%E7%B5%90%E5%AF%A9%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B/
日々の活動DAILY ACTIVITIES
田舎の共助!9カ月に及ぶユンボ裁判結審される!
昨年12月から審理されていたキャタピラー式ユンボ(バックホウ・油圧ショベル)の「運転免許取消処分取消請求(結審)」が8月4日、奈良地方裁判所で行われた。この裁判は令和2年10月 5日、御所市でお爺さんが稲刈り作業中、コンバインのキャタピラーが切れ、近隣で重機をお持ちのAさんに、あなたのユンボで道の手前まで引き上げて欲しいと懇願され作業を行った。
後日、高田警察署からAさんに「大型特殊免許」の取得がないから無免許運転に当たると架電。Aさんの取得する「大型自動車免許」が取り消された。検察庁では不起訴。しかし運転免許は返ってこない。困ったAさんは奈良県公安委員会に再審請求を申し立てたが棄却。公安委員会の主張は、①「大型特殊免許の必要性を知っていた」②「コンクリート製の橋を損壊させた」③「自動車登録されていない」④「無車検・無保険」⑤「車検証の記載から違反行為は明らか」⑥「民家が立ち並ぶ道路」⑦「社会に与えた影響は小さいとは言えない」と書かれた過ち調書で棄却判断。⑧懈怠(けたい)との人格否定まで被せられたAさんは「ユンボ自体、特殊自動車として登録が不可能な建設機械であり、大型特殊免許の必要性を問われない車両と申し出たが、数日後、公安委員会は『ユンボは道路運送車両法上ショベルローダ(特殊自動車登録可能)に該当』する車両だとすり替え主張。 納得できないAさんは裁判所に提訴。
Aさんによると「①・②は全て警察官の捏造。ユンボは重量に応じた自動車免許とされている。③・④・⑤に関して、ユンボは特殊自動車登録不可。当然、車検や自賠責保険の加入も不可。それなのに車検証を確認したとある。⑥・⑦は農村地であり民家は4軒ほど点在し、周辺は農道や里道により人通りは無い。」⑧Aさんは青少年育成活動にも長年ご奉仕され、奈良県から表彰も受けた親切で働き者。
SNSで『ユンボに必要な運転免許と資格』と検索すれば、どのサイトでも特殊免許ではなく『重量に応じた自動車運転免許』と記され、Aさんは大型自動車免許も資格も特殊自動操縦全般可能な建設機械施工管理技術1級をも取得。ユンボに大型特殊免許が必要だとされる事は、重機製造会社や運転免許センターの職員ですら知らない。
裁判で「最後に申したいことはありますか」と問われたAさんは「警察の担当者には、調書には事実を書いてほしかった。 公安委員会の担当者には、ユンボという建設機械を少しでも調べてほしかった。 免許がない状態が1年半近くも続き働けなくて収入も失った。 田舎暮らしのため、買い物にも困っています。妻が亡くなり、父子家庭で娘(大学生)と暮らしていましたが昨年、買い物帰りに娘が交通事故に遭いました。私に運転免許があれば・・」と声を詰まらせ「駅までの送迎も出来なくなり、別々の暮らしになった」と悔しさを滲ませた。 判決は11月10日(木)13時10分に開廷。奈良地方裁判所で言い渡される。公正が誠実者に報われる事を祈念する次第。
2審判決の時も全く違うロードローラと言う名称さえ判決文に記載され、自動車登録が出来ない油圧ショベルを自動車登録可能な機械と同様に何故?と感じました。油圧ショベルに特殊免許が必要となれば、道路交通法の矛盾も必至で法改正も必要となり、現状では混乱が生じます。
4に裁判にあたり、相手弁護士に持つ高田警察が作成した調書を見る事が出来たのですが、そこには事実とは全く異なる事実が記され、全てが故意性を含めた解釈が出来る内容の調書で、誘導や捏造そのものの調書でした。それを公安委員会の鵜呑みにし、公安委員会から取消審査の裁決書には、存在しない油圧ショベルの車検証を確認したと、公安委員会までも警察の間違いを調査・指摘するどころか虚偽記載の補てん虚偽記載までし隠ぺいを図った事さえも裁判で勝つ事で、隠ぺいさえも正当化しようとしています。今回の事を通じ地域の生活の安全の重要性と法の意義それと、本当に虚偽を正当化しようとする警察が罪にならず、善意の行動が罪になる。
そうした裁判所の判決に最高裁がどう答えてくれるか?一審二審と棄却されているだけに簡単ではないですが、法や権力が人の生活や共助の精神の脅威になってはならないと感じています。
以下のブログ文を記して見ましたので、見て下さい。
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/5418f284473f7a12abc6da9ac4fbfb7c
x_wiseman410@yahoo.co.jp
x_wiseman410@yahoo.co.jp
私も不器用な人生かも知れませんが、産まれてずっとこの田舎の地で育ち、地域の青少年活動もする中、子供達には人の共助が大切と伝えてきました。そんな私の行動を罪とされた判決を、どう受け止めて良いか苦しみ続けた2年間でしたが勇気づけられ少し光が見えてきた気がします。