先週で残暑は峠を越えたと思っていましたら、今週はまたまた厳しい残暑に見舞われています。まったく、疲労が蓄積してきます。
さて、今回の話題として車両の故障や事故により自走困難に陥った場合に必要となる、レッカー業者の選択のことについて記してみたいと思います。実は、本日仕事の合間に親しくして戴いているレッカー専門業者のところへ「油を売り」に行った(この様な「油を売る」のは決して仕事を怠けているのではなく、そのことが私の知識の源泉となると思っています。)のですが、その中で、新たに聞いた話も含めて記してみます。
昨今、レッカー専門業者も、大変厳しい経営環境に陥って来ているのが実情の様です。そんな中、悪質なレッカー業者の中には、警察無線や消防無線を傍受(中にはタクシードライバーからの情報提供を受け、それに対し謝礼を支払っている業者もあるとか)して、ユーザーから依頼もされないにも関わらず、事故現場へ臨場しつつ、事故直後で混乱しているユーザー心理に巧みに付け込んで、レッカー作業を行うという業者が存在します。そして、極めて高額なレッカー費用や、中にはレッカー業者自体へ搬送した場合ですが、高額な保管料を請求するような業者が存在します。
私が過去に経験した中でも、本当に悪質な業者の中には、搬送した車両を他の車両の上に積み上げて、引き取りに来たユーザー等に対し、この積み下げる料金までを請求したり、明らかに修理不可能な全損車の場合ですが、車両室内に産業廃棄物を一杯詰め込んであったという呆れた業者すらありました。
以上の様なことから、自動車関連業者様および一般ユーザー様に対してアドバイスしたいこととして、故障や事故で自走困難となった場合のレッカー作業は、以下の順序でレッカー業者を選択することが肝要かと思います。くれぐれも、先の例に記した様に、事故直後に頼みもしないのに現れたレッカー業者に依頼してはいけません。
①日頃懇意にしている自動車関連業者があれば、そこに連絡して引き取りに来てもらいます。もしくは、その懇意な業者を介して、レッカー業者を紹介してもらいます。
②車両保険に加入しているのであれば、たいていの保険会社でロードサービスが付帯されており、その費用は保険で支払われます。従って、保険会社のロードサービスに依頼します。(たいてい保険証券にレスキューダイヤル等のカードが同封されていますので、これを免許証と一緒に携帯しておくこと。)
③JAFに依頼します。JAF会員でなくても、依頼は出来ますし、料金も比較的妥当なものと思います。(JAFロードサービス救援コール:0570-00-8139) JAFロードサービス
※JAFロードサービスの制限事項として、車両重量3トン以下(乗用車であればたいてい大丈夫です。なお、トラック等では最大積載量2トン以下という制限があります。)