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労働時間の恣意的矮小化・今やこういう企業は多いのだろう

2022-07-14 | コラム
労働時間の恣意的矮小化・今やこういう企業は多いのだろう
 これは、労組があってそれを労働基準監督署に訴え、是正勧告がなされたという報だが、そういう問題意識を持たず、云うべきを云わない企業労組は多いのだろうと想像する。

 関連して、もう今から5年ほど前の事案だが、たまたま知人となった年下の方がその当時派遣で勤務していた、自動車大手サプライヤだったが、正規の勤務時間より30分前に来て、定刻には生産を開始できる様にしているという話しを聞いたことがあった。つまり、マスプロダクション工場だが、生産ラインが動き出す前には、各種工具とか用具を各持ち場毎に準備したり、使用する工具とか機械の動作に問題がないかチェックしたり清掃したりという時間が必用になる。こういう時間を、生産時間を正味作業時間とすれば、準備作業時間というくくりになるのだが、この準備を定刻より30分前に来てやれということで、まあ増産体制でそういう場合もあるだろうと聞いていたら、その分の時間給は支払われていないと云うので驚き職場で上長に伝えたかと確かめると、正社員も時間外で納得しているからという返事に呆れ返ったことがあった。

 この話しを聞いて、そういう一流企業がなにやっているだと腹が立ち、当該社総務部に連絡して、是正をさせたことがあったが、その後に結局派遣切りされてしまった。今の企業に労組はあっても、何も云わないという場合が潜在的に相当多いということと、派遣というものの悲愁を感じさせる出来事だった。

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「着替えは労働時間ではない」と賃金払わず 飲食大手に是正勧告
朝日新聞デジタル 7/14(木) 14:40配信
 従業員が制服に着替える時間などの賃金を支払っていなかったとして、飲食大手フジオフードシステムが労働基準監督署から是正勧告を受けていたことがわかった。厚生労働省のガイドラインでは、着替えなどの時間は労働時間に含むと定められている。

 同社の女性従業員が加入する労働組合「首都圏青年ユニオン」が14日、記者会見して明らかにした。女性は、同社が運営する商業施設内のカフェでパートとして勤務。更衣室での制服への着替えと店舗への移動で1日30分ほどかかるが、労働時間には含まれていないという。

 ユニオンは同社に、こうした時間分の賃金支払いを要求。だが会社側が「更衣室で着替えることは義務づけておらず、労働時間にはあたらない」として支払いを拒否したため、労基署に申告したという。

 ユニオンによると、労基署は着替えなどの時間は労働時間にあたると認定。女性に対して過去2年分の未払い賃金を支払うよう、6月に同社へ是正勧告を出した。ただ、現時点で未払い賃金は支払われていないという。

 フジオフードは「まいどおおきに食堂」などを全国で800店以上展開する。同社側の代理人弁護士は是正勧告を受けたことは認めた上で、「今後の対応は検討している」と話した。(橋本拓樹)朝日新聞社
ソースURL:https://news.yahoo.co.jp/articles/8328ac2b9acf00b4cb6656ea15b0a8f0760323cc


#現代企業のモラル欠落


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