医療関係者なら当たり前に知っていることだと思いますが、最近のレントゲン装置について若干知る機会がありましたので記してみます。
そもそも、私は病院というところが嫌いなのですが、その理由としてドクターの中にこれは少数でしょうが、威張り散らし患者を人ではなくモノと思っているとしか判断できない方が居て、時々険悪な思いをしてきたからなのです。それでも、最近は世情もあるのでしょうが、上辺は丁寧な接し方をするドクターが多くなりましたが、正直云ってあまり信頼感を持って接する方に巡り会うことは、希なことと感じています。
ところで、つい先日軽い胸の痛みを自覚し、近所の新しいクリニックを訪ね、レントゲン撮影を行いました。古い医院等でレントゲン撮影を行うと、「いったいこれは何十年前の機械なんだよ。放射線被曝は大丈夫かいな」なんて思いをすることもありますが、このクリニックでは比較的新しそうなレントゲン機械(東芝製)が使用されていました。撮影は、従来通り感光板を身体の前にセットして、背面からX線を照射するものです。撮影後、となりの部屋で処理を行って居る様子を若干見ていましたら、感光板を多分スキャナーなんだろうと思われる機械に挿入すると、直ちにパソコン画面に撮影画像が表示されているのが伺えました。
昔のレントゲン撮影というのは、カメラのフィルムと同様で、薬品での現像と定着処理を行い、フィルムを作成していたものですから、撮影から診断までには、ある程度の時間を要したものです。
帰宅してから、ちょっとネットで調べて見ましたら、この電子式の感光板はイメージングプレート(IP)と呼ばれるものの様です。そして予想していた通り、パソコンのフロッピーディスク等と同様にフォーマットと同様の処理を行えば繰り返し使用できるとのことです。
しかし、幾らこの様に技術が進歩しても、その画像から異常を読み取る能力はあくまでもドクターの能力次第ですから難しいものだと思います。この日の撮影でも、「異常は見当たりませんね」と軽く云われましたが、それが本当かどうか患者には判断しようもありません。