私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

スポーツカーの味付け

2016-01-01 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 Myブログを振り返ってみると、2年前はBMW・Z4(E85)に乗っていたことが思い出されます。1年前はE46ツーリングに、現在は同じくE46ツーリング・Mスポ(共に325i)ですが、それぞれ違いがあり面白いとことでもあります。

 まず、Z4とE46系ですが、同一プラットフォームで、エンジンやサスアームも共通ですが、その乗り味はまるで異なります。同じくAT(ZF5速)ですが、空吹からして吹き上がりがまるで違います。Z4はシャープな吹き上がりで、各ギヤでの加速も鋭いものがあります。これは車重や排気管(メインマフラーの容量)の違い、トルクコンバーター容積(重量)、ファイナルギヤ比の違いなどがあるのでしょう。とにかく同一スペックのM54エンジンですが、まるでイナーシャが異なる如く感じられるのには驚きます。

 ステアのオーバーオールギヤ比も大きく異なります、交差路左折でZ4であれば90度程度切れば良いのに対し、E46では120度程は切る必用があります。(プリウスなど一般的な乗用車は180度近く切らねばなりません。)

 セットアップされた車高もZ4はE46の2/3程で、12cm程しかありません、当然サストラベルも少ないですから、より堅めのバネレートと高い減衰力を持ったダンパーが組み合わされているはずです。

 同じプラットフォームを流用していても、これだけ乗り味が変えられることに驚きを感じます。しかし、昨年乗った、E90(323iセダン)とかE91(320iツーリング)ですが、323の新生N系2.5Lエンジンも大した違いも感じられず、2Lエンジンは非力過ぎ、コーナリングの素直さも向上感はまるで感じられず、ハーシュだけが若干優れているかなというのが感想です。それより大きくなり過ぎたボデーに、取り回し難さを感じたというのが率直な感想です。

 マツダロードスター(NC)にも短期間乗りましたが、タイヤが古くラバーコンパウンドが硬化していたこともあるのでしょうが、旋回時のブレイクが唐突で神経質に感じられたという思いです。また、オープンボデーの剛性の低さですが、それなりに作られたセダンボデーに比べれば、低下を感じる局面があるものです。しかし、アルファードなどの国産ワンボックスに比べれば、余程剛性感は高いものと感じます。アルファードやヴェルファイアに乗ると、フロントドアが動く(つまりAピラーが動いている)のが感じられたり、段差でインパネ全体が動くのを感じ取ったりと、柔なボデーだと感じるところです。

 E46のセダンとツーリングの差異ですが、ツーリングは後ろが重いという感じを感じる局面があります。これは後軸の実荷重が重いこともあるのでしょうが、リヤボデーの捻れ剛性がセダンより低下せざるを得ないと云うこともあるのかと思います。セダンの場合は、後車輪間(リヤシートバック後ろ)にバルクヘッド(貫通式だが周辺が補強されている)を有し、より捻れ剛性的には有利な構造だからと想像しているのです。


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