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 私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

再生ブランドを思う

2012-07-15 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 生産企業が倒産したり左前になったりしブランドが捨て去られたり売却されて、新たな企業が買収し同一ブランドとして生産される場合は様々な事例があると思います。スイスの高級時計の多くがそうですし、私の好きなクルマの世界でも相当数があります。

 具体的事例として、ロールスロイスやミニはBMW社に、ベントレーはフォルクスワーゲンに、アストンマーチンはフォード経由で最近はクェートの投資会社へ、ジャーガーはやはりフォード経由でインドのタタ自動車へと経営権が移っている様です。

 ところで、最近BMWの作る新ミニ(2代目MF16型)に触れる機会を持ちました。外装や内装のデザインモチーフはオリジナルミニらしさが残されており、誰が見てもミニの新型だと感じるものです。しかし、メカニズムを眺めて見れば、正に従来のBMWを特徴付けるメカが継承された別物のクルマであることが良く判ります。それを端的に表すのが、フロントサスペンションのロワアームが、L型ロワアームで前側をボールジョイントとして遊びをなくし、後部を大容量ラバーブッシュとして必用なキャンバー剛性とコンプライアンス能力を得ているとことなどでしょう。

 未だ走り込んだ訳でもないので細部の走りは評価出来ませんが、事実上のBMW社初(正確には2代目)のFF社としては、問題なく組み上げられたクルマであると感じます。

 但し、私はBMWの美点は、スポーティなサスペンションと、スムーズネスな直列6気筒エンジンにあると思っているのですが、横置エンジンFF車ですから直列6気筒エンジン搭載は不可能です。

 それでも、オリジナルミニのモチーフを上手くいかし、中身はまるで別物に進化させた新型ミニ(BMWミニと呼称)は、良くできたBMW製コンパクトFF車であると感じているのです。



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