ポルシェの情熱

　現在ポルシェ社で開発進行中と伝えられるポルシェ９１８スパイダーなるクルマは、やはりポルシェ社のスーパースポーツカーに掛けるパッション（情熱）を感じさせずにはいられません。

　スパイダーと名打ちながらも、ルーフ部をデタッチャブルとした、いわゆるタルガトップで、モノコック本体はカレラGTと同様のドライカーボン製とのこと。V8・３.４Lエンジンは５００ｐｓ/9,200rpmと高性能だが、さらに左右フロントおよびリヤと３つのモーター（合計出力２００ｐｓ以上）を加えたハイブリッドカーでもあるそうです。

　同車は最高速３２０km/hでありながら３L/100kmという省燃費性能を持っていると云います。そして、現在でもニュルブルクリンク北コース（全長22.8km）にて、総合性能の熟成が図られているそうです。北コースのラップタイムが７分３０秒を切ることを念頭にということの様ですが、早くも７分１４秒のタイムを叩き出したというニュースも伝えられています。

　スタイリングもスーパーカー特有の前衛的なものですが、小さなリヤウインドウ左右に上方排気の排気管開口部が設置されているところなどは現代F1カーを彷彿とさせるものと思えます。

　販売開始は２０１３年９月ということですが、世界限定９１８台、１台６,８００万円余（ユーロ建て直換算）もするらしいですが、多額の開発費と少量生産台数を勘案すると、とても企業的に大儲けできるとは思えません。しかし、そんなクルマを開発し続けるパッションがポルシェ社および同社のクルマの魅力となるのだろうと感じるところです。